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木目調の暖かな家に変身する方法と長持ちさせるメンテナンス術

外壁の色や素材により、家の印象は大きく変化します。
シンプルでありながらオシャレにもモダンにもなり、それでいて個性的な一面を持ち合わせる木目調のデザインは、幅広い年齢層に人気です。

木目調の家は、やさしくナチュラルな風合いが特徴です。
一方で、美しさと外壁が家を守る役割を保つためには、やはりメンテナンスは欠かせません。
新築の頃の色合いをよみがえらせるためには、10年を目安に行う外壁塗装は最高のチャンスです。

また外壁塗装では、新たに木目調を取り入れることもできます。
そこでここでは、木目調の魅力や失敗しないためのポイントを紹介していきます。

目次

木目調外壁の魅力

木は暖かい印象だけでなく、ナチュラルでありながらも大きな存在感を与えてくれます。
癒しの効果もあり、やさしい風合いが気持ちを和らげ、リラックスできると感じる人が多いのでしょう。
また、周りの環境に自然となじめるのは、木目調の一番の魅力といえます。

多様なデザインに対応

木目調は、どのようなデザインの家にも対応できる優れものです。
「オシャレなコテージ風にしたい」「和風な印象に仕上げたい」「暖かな雰囲気を最大限に表す北欧スタイルにしたい」など、どのようなイメージの家にも変貌させてくれます。

トーンで印象が変わる

木目調を主とするデザインの家は、トーンを少し変えるだけで印象が大きく変わります。

全体的にやわらかく、暖かみのある家がお好みなら、白やアイボリーなどの明るめのトーンがオススメです。
南国ムードを演出するような、明るい色合いの家になります。
住んでいる人はもちろん、家を訪ねてくる客人まで温かく迎えてくれるイメージに仕上がるでしょう。

逆に、スタイリッシュでモダンな家をイメージするなら、黒や茶色の暗めのトーンが最適です。
暗めのトーンなら、高級感のある洗練されたスタイルの家が完成します。
ずっしりとした重厚感があり、引き締まった印象になります。

外壁全体に木目調を取り入れるのではなく、挿し色として使用してもオシャレな家になります。
たとえば、「モノトーンな外壁に玄関扉はダークブラウンの木目調を使用する」「バルコニーはナチュラルな木目調を取り入れる」などです。
木目調をデザインに取り込む際には、完成イメージをしっかりともち、慎重な色選びをすることが大切です。

では次に、木目調の外壁に使われる素材について紹介していきましょう。

自然な木目が美しい外壁素材・羽目板

ナチュラルな木の良さと美しい木目は、天然木ならではの醍醐味といえるでしょう。
羽目板(はめいた)は、木目調の外壁素材の代表で、パネリングとも呼ばれる天然木そのものを使用した素材です。
日本古来より外壁や室内、天井に張るための板として使用されています。

羽目板の材質には、杉やヒノキ、サワラ、レッドシダなどがよく使用されています。
そして、木の種類によって初期費用が異なります。
ご承知のとおり、総ヒノキ造りとなれば香りもよく、気品の高さも演出できますがかなりの高額です。

羽目板は、個々に違う木目にも味があり、経年による劣化具合もまた風合いを感じられるため、人気の素材です。
特別に何かを装飾しなくても、自然に周囲に溶け込めるのは羽目板の持ち味です。

羽目板のメリット

メンテナンスをしっかりと行えば、羽目板は100年もつとされています。
また、見た目だけではなく環境にも優しい素材です。

メリットは調湿と保温機能が特に優れているため、高温多湿の日本には最適といわれています。
また天然素材のため、お子様やペットが居るご家庭でも、シックハウス症候群の心配がありません。
どのような建材と合わせても、相性が良い天然素材です。

羽目板のデメリット

羽目板は天然木であるため、防火性が低く火事になるとまたたく間に広がってしまいます。
そのため、防火地域や準防火地域では羽目板が利用できません。
さらに、羽目板は火だけでなく日光にも耐性が低い素材です。

また劣化も味わいではありますが、メンテナンスを怠るのとは意味が違います。
羽目板の塗装が不十分であると、カビの発生やささくれ、虫喰い、さらには腐食などがあらわれます。
このような劣化は、見た目を悪くするだけです。

劣化を防ぐには、少なくとも3〜5年に一度の定期的なメンテナンスが必要です。
そのため、他の外壁素材に比べるとメンテナンスに関するコストは高くなります。
コスト面が気になる場合は、木目調を全体に使用するのではなく、アクセントや挿し色としたデザインにすると多少は抑えることができるでしょう。

羽目板のメンテナンスの必要性

羽目板がもつ木目の美しさを長く維持するためには、遅くとも5年に一度のメンテナンスをオススメします。
「他の外壁素材よりも周期が早すぎるのでは?」と思われるかもしれませんね。
周期が短い理由は、羽目板が木材のため「伸縮性」があり、水分の吸収と乾燥を繰り返して塗膜が剥がれやすいからです。

塗膜が剥がれると素材自体が直接ダメージを受けてしまうため、外壁塗装が必要になります。
木材にダメージが出ると、色あせやヒビや割れ、反り返ったりする箇所も増えてしまいます。
これでは見た目にも悪く、せっかくの天然素材が台無しになってしまいます。

メンテナンス方法

羽目板のメンテナンスには外壁塗装を行う方法と、羽目板の上にサイディングを貼り付ける方法があります。

まずは、塗装の方法から説明しましょう。
羽目板の外壁塗装には、木材専用の「オイルステイン塗料」または「ウレタン系の塗料」から選びます。

木目と木の色をそのままに生かすのは、木材専用の「オイルステイン系の塗料」です。
表面にツヤを出す、ニスのような塗料を想像すると分かりやすいでしょう。

オイルステイン塗料は浸透性が高いため、木の呼吸を妨げない「浸透性保護塗料」になります。
内部まで染み込んで、防腐・防カビ・防虫効果をもつ塗料で、2度塗りをすればムラもつきにくくなります。
ただし、次のメンテナンスの期間までが短いという欠点もあります。

ウレタン塗料は、木材だけでなく他の外壁素材にも使用されています。
呼吸をしている羽目板とも密着性がよく、カラーバリエーションも豊富な塗料です。
もともと塗膜の耐久性が高いため、次のメンテナンスまでは8〜10年と「オイルステイン系塗料」を使用した時よりも長くなります。

一方で木材の表面を塗膜で潰してしまうため、木が呼吸できなくなってしまいます。
その結果、木材の劣化を早めてしまう原因ともなる上、木目は塗料で塗りつぶされてしまいます。
木目を残したいのならば、「ウレタン系塗料」は避けたほうがよいでしょう。

劣化のスピードが早い羽目板に変わり、上に木目調のサイディングを貼り付ける方法があります。
サイディングに関しては、次の項目で詳しく説明しましょう。

木目調の外壁素材、サイディング

木目調の外壁素材は、純粋な木でできたものだけではありません。
近年にできた新築の家のほとんどは、サイディングが使用されています。
サイディングにも、木目調のものが数多く販売されているのです。

そのなかでも木目調のサイディングには、「木質系サイディング」と「木目調サイディング」があります。
これらの素材は、コストも抑えられる上、カラーも豊富な外壁素材です。
サイディングといっても素材により特徴が多少異なりますが、使いやすさやメンテナンス面から考えると万能な外壁素材といえます。

木質系サイディング

木質系サイディングは木材を主原料とし、木目を生かせる外壁材です。
人工の「木目調サイディング」とは違い、木の持つ風合いと繊細な質感を持ち合わせています。

断熱性が高く省エネ効果も抜群ですが、耐水性と耐火性には弱い面も目立ちます。
簡単にいえば腐食しやすく、燃えやすいということです。
サイディング自体の価格は高めで、木材が主原料のためメンテナンスの頻度も多くコストがかかります。

木目調サイディング

木目調を演出する場合、主流となるのは「木目調サイディング」です。
メンテナンスと費用を重視するのであれば、「木目調サイディング」は最良な選択といえます。

木目調サイディングは、セメントや金属、樹脂を素材として、表面に木目の模様を施してあるものです。
ベースとなるサイディングの種類は、「窯業系サイディング」、「金属系サイディング」、「樹脂系サイディング」の3種類があります。
いずれも、耐久性や耐候性に大変優れた外壁素材です。
では、それぞれの特徴を見ていきましょう。

窯業系サイディング

「窯業系サイディング」は、セメントに繊維質を混ぜて作られた外壁材です。
サイディングの中で、最も多く使用されています。

軽くて耐震性に優れており、耐火性があるためもらい火をしにくいとされます。
コストも安価で、色やデザインも豊富にあります。
メンテナンス期間は通常とそれほど変わらず7〜10年が目安となり、メンテナンス費用が抑えられます。

金属系サイディング

「金属系サイディング」は、ガルバリウム鋼板などの金属を成形した外壁材です。
素材が金属のため衝撃に強く、防水性の高さが特徴です。
雪が多く寒い地域でも「窯業系サイディング」と違い、外壁が割れるなどの被害はありません。

金属には「冷たい」というイメージがありますが、断熱性の高い工法により室内に影響はありません。
さらに、昨今の金属加工技術は向上していて、木目調のほかにもタイルやレンガなど、さまざまなデザインを再現しています。

軽量であることから、今の外壁に重ね張りする「カバー工法」が可能です。
メンテナンスサイクルは10〜15年と、こちらも長めになります。

樹脂系サイディング

「樹脂系サイディング」は、まだまだ日本では馴染みがうすい外壁材です。
しかし、カナダやアメリカなどの北米では、50%のシェアを占めているほど普及しています。

樹脂系サイディングは、「塩化ビニール樹脂」を原料とした薄い板状で、軽く耐久性のある外壁材です。
日本でも、寒冷地や塩害を受けやすい北海道や新潟、秋田で使用されている家が見られます。
とは言っても、北米に比べれば日本のシェア率はわずか1%ほどしかありません。

費用はサイディングで一番高額となりますが、樹脂系サイディングを使用すると、20~30年はメンテナンスフリーと呼ばれるほど丈夫です。
丈夫さの理由は、シーリングを使用しない施工が可能なためです。

シーリングは、サイディング同士のつなぎ目に塗る補修材です、年月とともに劣化したひび割れの修復が必要です。
シーリングは10年前後でメンテナンスが必要ですが、シーリング無しであればそれ以上の期間メンテナンスの手間が省けるという訳です。

初期費用は高額ですが、後々の定期的な点検や補修を考えれば、それほど費用は変わらない結果になるかもしれません。
ただ日本では、まだ取り扱い業者が少ないといった問題が残っています。

木目調サイディングの注意点

今や日本では、サイディングの使用が戸建て住宅全体の7割といわれているほど普及しています。
そして、サイディングを使用した外壁は、一般的に横張りです。

一方で、木目調サイディングについては、「木目を生かすために縦張りでお願いしたい」と考えている方も多いことでしょう。
確かに木は空に向かって伸びる姿を想像するため、縦張りにしたい気持ちも理解できます。
ですが、縦張りにはデメリットがあることも知っておかねばなりません。

サイディングは、水が下に流れ落ちるようにして重ね、つなぎ目にはシーリングが施されています。
ところが、縦張りにするとフラットな密着のみとなるため、つなぎ目から雨水が侵入してしまう恐れがあるのです。
壁材にまで水が入り込めば、内部より腐食するおそれがあります。

縦張りにはこのようなデメリットがあるために、勧めない施工業者もあるほどです。
どうしても縦張りにしたい場合は業者とよく話し合い、納得のいく工法をとるようにしてください。

木目調の外壁塗装も辻塗装にお任せください

家を暖かく包み込む木目調の外壁には、天然木が原料の羽目板や近年主流となりつつあるサイディングが使用されています。
どちらも多彩な持ち味があり、重視すること柄により外壁材が決まってきます。
本物志向なら羽目板や木質系サイディングを、木目調を大切にしながらもコストを抑えたいと考えるならば、木目調サイディングが最適でしょう。

両者に共通するのは、木目の美しさと外壁を守るためには、定期的なメンテナンスが必要ということです。
それぞれの特徴にあったメンテナンスを、最適な方法で実施しなければなりません。
最適なメンテナンス方法に迷ったら、プロの塗装業者に相談してみるとよいでしょう。

もし、木目調の外壁でメンテナンスにお困りなら、私たち辻塗装が力になります。
辻塗装は、一般的な住宅だけでなくビルや学校なども手掛ける、経験豊富な塗装業者です。
豊富な知識と実績から、あなたの希望に合わせたメンテナンスや外壁塗装をご提案できます。
相談やお見積もりは無料で承りますので、お気軽にお問い合わせください。


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