おしゃれで機能的な屋根の色とは?外壁に合わせた選び方
外壁の塗装工事を依頼する際に、合わせて屋根の塗装を頼む方もいらっしゃるでしょう。
外壁の色選びはイメージしやすいと思いますが、屋根についてはどうやって色選びをしたら良いか迷うかもしれません。
屋根は周囲からはあまり見えない部分なので、こだわりなく決める方も多いかもしれませんね。
しかし、外壁や屋根の塗り替えは、イメージチェンジのチャンスです。
せっかくなら、後悔の無いように選びたいですよね。
そこでここでは、屋根の色としてどんな選択肢があるのか、外壁との組み合わせ方のコツや最近の人気の色など、詳しく紹介していきましょう。
目次
- 屋根の色の人気色
- 色選びのコツ
- 外壁との組み合わせ方
- カラーシミュレーションの活用方法
- 塗り板や色見本帳で具体的な色選びをする
- 屋根にオススメの色は?
- 外壁と屋根の塗装のことなら辻塗装にご相談ください
屋根の色の人気色
屋根の色選びにこだわりが無い方や、どんな色を選んだらよいかイメージがわかないという方は、人気色を参考に選ぶのも良いでしょう。
そこでまずは、人気がある屋根に使われる塗料を紹介していきましょう。
ある塗料メーカーが2020年に発表したランキングによると、上位を占める色はブラウン系、グレー系、黒系と、濃色が圧倒的な人気となっています。
どんな外壁にも合う、無難な色が人気のようです。
少し色味が入ったものとしては、濃緑、濃青、ワイン系の色がランクインしています。
近年の住宅デザインのトレンドとしては、シンプルモダンが人気です。
シンプルモダン調のスタイルでは、白、黒、グレーなどのモノトーンカラーを基調としていて、クールな印象があります。
塗り替えを機に、外観の印象を今風のデザインに変えてみるのも良いかもしれません。
色選びのコツ
屋根の色選びには、いくつかのコツがあります。
ここからは、知っておくと良いポイントをいくつか紹介しましょう。
汚れや色褪せが目立たない色
屋根の役割は建物を守ることであり、環境の影響を大きく受けます。
風雨により汚れやすく、紫外線の影響で色褪せをしやすい環境に置かれているのです。
そのため、できるだけ汚れや色褪せが目立たない色を選んでおくと良いでしょう。
さらには、耐候性の高い塗料にしておくと安心です。
屋根は外壁よりも劣化が早く進むため、次の塗り替えタイミングを外壁と揃えるためには、外壁以上に耐候性の高い塗料を選ぶ必要があります。
淡い色の屋根は色褪せが目立ちませんが、汚れが目立ちやすくなってしまいます。
汚れが気になる場合は、濃い色やくすんだ色味のものを選ぶと良いでしょう。
また、赤や黄色などの原色系の色は、濃い色でも紫外線による褪色が激しいため避けた方が無難です。
濃い色は暑くなりやすい
屋根の塗料の色は、室内の温度に影響を与えます。
白色の服より黒色の服が、夏に暑いのと同じ原理です。
濃色の屋根は、熱を持ちやすい傾向にあります。
濃色と淡色の屋根を比較すると、表面温度に10~20度も違いがあると言われています。
「室温をできるだけ低く抑えたい」あるいは、「環境への負荷を減らしたい」という目的で色を選ぶのであれば淡色がおすすめです。
自治体によっては、地球温暖化やヒートアイランド対策の一環で、屋根の表面温度を抑える効果のある塗料を使用する工事に対して補助金や助成金を出しています。
そちらも合わせて、チェックしてみると良いでしょう。
家全体としてのバランス
屋根の色を選ぶ際には、外壁や窓枠、雨樋などの付帯部分の色とのバランスも考慮しましょう。
家全体で見て、使う色を3色程度に抑えるとまとまりやすくなります。
基本的には同系色の濃淡でまとめると、大きな失敗はないでしょう。
大まかにどんな雰囲気の家にしたいのかを、先に決めておくという方法もあります。
たとえば、モノトーンを中心としたシンプルモダン、白やベージュを基調としながら木目などを取り入れるシンプルナチュラル、日本らしい和風の要素と現代的なスタイリッシュさを融合した和モダンなどが挙げられます。
外観のテイストの中から自分の好みに合うもの、建物の形に合うものを選んでください。
選んだテイストに沿った形で色を選ぶと、適度に色の候補が絞り込まれます。
写真や街中で気に入った建物があれば、そのテイストを参考にするのも良いかもしれません。
窓枠など、塗装できない付帯部分も考慮する必要があります。
アルミでできた窓枠は、塗装ができません。
このような場合は、塗装できない窓枠の色をベースとして、外壁や屋根の色を窓枠に合わせて考えるという手もあります。
外壁との組み合わせ方
外壁と屋根の色の組み合わせ方には、いくつかパターンがあります。
パターンに沿って色を選ぶと、センス良く仕上がるでしょう。
屋根の色を濃くする
日本の家屋には、古くから屋根に濃い色が使われてきました。
屋根はなかなか掃除ができないため、汚れが気にならない色が好まれたのかもしれません。
また、瓦屋根の瓦の色が濃い色なので、自然とそうなったのかもしれません。
周囲の住宅の多くは濃色の屋根なので、濃色を使う方が違和感なく周囲の街並みにも合うでしょう。
また、家の最上部である屋根に濃色を使うことで、どっしりとした重厚感を与えることができます。
外壁の色が家の印象を大きく左右しますが、屋根で引き締めることで落ち着いた雰囲気になります。
調和させる
外壁に対して、屋根の色を同系色で明度の差が少ないものにすると、違和感なく馴染みます。
屋根を特別に目立たせるというわけではなく、自然に溶け込む感じにしたい場合には、外壁の色と同系色の物を選びましょう。
たとえば、ベージュ系の外壁ならブラウンの屋根、グレー系の外壁ならダークグレーの屋根がオススメです。
屋根の色に特にこれといってこだわりが無い場合には、同系色にしておくと無難にまとまります。
メリハリをつける
スタイリッシュでおしゃれな印象の外観にしたい場合は、屋根をアクセントのひとつとして目立たせる方法があります。
屋根と外壁の濃淡をはっきりとさせることで、印象的な仕上がりになるのです。
たとえば、グレーの外壁にグレーの屋根といったように、外壁が淡色の場合に屋根も淡色にするとぼんやりとした印象となりがちです。
一方、ホワイト系の外壁にブラック系の屋根であれば、すっきりとスタイリッシュな印象になります。
さらに、雨樋などの付帯部分も、ブラック系でまとめても良いかもしれません。
メリハリをつけてコーディネートすると、一気に洗練された雰囲気になります。
破風板にも気を配る
破風板というのは付帯部分のひとつで、屋根を横から見た時に、三角形に見える部分の屋根の先端にとりつけられている板のことです。
破風板は、屋根裏に浸入する風雨を防ぐために取り付けられています。
破風板には、金属系、窯業系、木材系の材質のものがあり、いずれも劣化を防ぐために塗装がされています。
そして多くの場合は、外壁や屋根の塗装工事の際に一緒に破風板も塗装をします。
屋根の色を決めるにあたって、合わせて破風板の色も考えておくとよいでしょう。
破風板の色の決め方には、いくつかパターンがあります。
屋根と同じ色にする、外壁と同じ色にする、サッシと同じ色にする、雨樋と同じ色にするといったように、建物のどこか一部分と同じ色を使うのが定番です。
これは、建物にあまり多くの色を使ってしまうと、全体がまとまりにくくなってしまうからです。
屋根と同じように破風板も濃色にすると、家の雰囲気が落ち着きます。
淡色の外壁の場合には、白っぽい色の破風板にすると明るい雰囲気になります。
屋根と外壁が濃色で、破風板だけを白系にするなど、差し色として使うのもおしゃれです。
屋根の色を決める際には、破風板の色も合わせてコーディネートしましょう。
カラーシミュレーションの活用方法
屋根の色選びの際に試してもらいたいのが、パソコンやスマホを使ったカラーシミュレーションです。
業者が営業活動の一環として、カラーシミュレーションしたデザイン画を見せてくれることもあります。
もしそのようなサービスが無ければ、尋ねてみると用意してもらえる場合もあります。
また最近では、一般の方でも手軽に試すことができるシミュレーションツールがたくさんあります。
ネット上で手軽にできるものも多く、無料のものも多いので、試してみると良いでしょう。
操作が簡単なツールの場合、まずは自分の家の形に近いタイプを選びます。
そして、屋根、外壁、付帯部分の色を選んでいきます。
それだけでも、大まかに全体のイメージを掴むには十分です。
手軽にいろんなパターンを試すことができるので、色選びが楽しくなることでしょう。
塗り板や色見本帳で具体的な色選びをする
カラーシミュレーションは、ざっくりとしたイメージ作りとして活用できます。
ただし、実際の見た目通りにはならないため注意が必要です。
なぜなら、パソコンやスマホのモニターや、印刷された用紙の色合いは、実際に塗装をした場合の色合いと微妙に異なるからです。
シミュレーションを使って大体の方向性を決めたら、実際の塗料で塗った塗り板や色見本帳を使い細かく色を指定します。
塗り板は、できるだけA4サイズ以上の大きなものを用意してもらいましょう。
小さいサイズと大きいサイズでは、面積効果によって見え方が異なるからです。
目の錯覚により、明るい色は面積が大きいほど明るく見え、暗い色は面積が大きいほど暗く見えます。
色見本帳で見るとわずかな差であっても、家全体に塗った時には大きな違いになります。
太陽光の下で、できるだけ大きな面積の塗り板を使い、晴れの日や曇りの日、昼間と夕方など条件を変えながら確認するとベストです。
一度塗装をすると、次の塗装の機会は10年以上も先になってしまいます。
塗った後で「こうすればよかった」とならないためにも、色選びは慎重に行いましょう。
屋根にオススメの色は?
屋根の色選びに困ったら、オススメの色を参考にしてみてください。
それぞれ色の持ち味がありますので、家の雰囲気や好みに合った色を選ぶとよいでしょう。
グレー系
グレー系の屋根色は、定番といってもいいでしょう。
古くからよく使われている色です。
それでいて、最近流行のシンプルモダンなスタイルにもよく似合います。
和洋どちらのデザインにもなじみやすく、新築の戸建てでもよく使われています。
黒よりも少し明度が上がることで、太陽熱を吸収しにくく熱を持ちにくいことがメリットです。
汚れや色褪せが目立ちにくい色でもあるので、長い年月使うには適しています。
外壁がホワイト系やグレー系、ブルー系の場合には、グレーの屋根が合うでしょう。
ピンクやパープルの淡い色調にも、グレーはよく似合います。
また、窓サッシがシルバー系の場合には、サッシの色と調和させてグレーの屋根にするのもひとつの方法です。
同じグレーでも、濃いグレーと淡いグレーでは印象が大きく異なります。
外壁がグレー系の場合は、同じような明度のグレーを屋根に合わせると、ぼんやりとした印象になってしまうでしょう。
このような場合では、屋根にはしっかりとした濃いグレーを用いて、メリハリを持たせるとうまくまとまります。
ブラウン系
ブラウン系の屋根には、やわらかな印象やナチュラルな印象があります。
たとえば、家にウッドデッキや木目調のフェンスが使われているような場合には、屋根をブラウン系にするとナチュラルな雰囲気で統一できます。
比較的どんな色味とも相性が良く、大きな失敗なく家全体のバランスをうまくまとめられます。
年代を問わず好まれる色なので、長く使っても飽きないでしょう。
外壁がベージュ系やクリーム系、レンガ調や木目調の場合にはブラウンの屋根がよく似合います。
ブラウン系とひと口に言っても、黄みの強いブラウンと赤みの強いブラウンがあります。
たとえば、キャメルは黄みが強く、バーガンディは赤みが強いブラウンです。
外壁が黄み寄りの色なら黄色が強めのブラウン、赤み寄りの色なら赤色が強めのブラウンを合わせるとよいでしょう。
グリーン系
今までと印象を変えたい、屋根の色にこだわりたい方に人気なのがグリーン系の屋根です。
個性的な印象の配色にすることもできますし、落ち着いた雰囲気にすることもできます。
グリーンは自然界にも多く存在する色なので、お庭に草木や芝生があるようなお家や、郊外の自然の多い地域でも使いやすい色です。
クリーム系やオレンジ系の外壁にグリーン系の屋根を合わせると、違和感なく馴染みます。
また白い外壁にグリーンの屋根を合わせると、すっきりと爽やかな雰囲気でおしゃれです。
ブラック系
最近人気が高いのが、ブラック系の屋根です。
ブラックで屋根を塗装すると、洗練されたスタイリッシュな雰囲気にすることができます。
外壁にダークグレーなどを使う家が増えてきていますが、外壁が濃色の場合にはさらに一段濃いブラックの屋根を使うとうまくまとまります。
また、外壁を淡い色にした時でも、屋根を黒にすることで引き締め効果が出ます。
ホワイト系の外壁に、ブラックの屋根は都会的な印象です。
屋根にブラック系の色を用いると、太陽光を吸収して表面温度が上がってしまう心配があります。
その場合は、遮熱効果や断熱効果がある塗料を使うと良いでしょう。
外壁と屋根の塗装のことなら辻塗装にご相談ください
外壁塗装を実施するときには、同時に屋根も塗装した方が費用面でも負担が少ないです。
なぜなら、足場代などの費用を1回の工事で賄うことができるからです。
外壁と屋根の色も合わせやすくなるので、外壁塗装を検討するなら屋根も同時に考えておいた方がいいでしょう。
屋根と外壁をバランスの良い見た目に仕上げるには、プロの業者に相談することが近道です。
経験豊富な優良業者なら、あなたの希望に合ったアドバイスを色々としてくれることでしょう。
シミュレーションや塗り板も用意してくれるでしょうから、まずは業者に相談することがオススメです。
もし、福岡で外壁塗装をご検討中なら、私たち辻塗装が力になります。
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