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外壁塗装時にエアコンはどうする?取り扱い方や注意点をご紹介

外壁塗装では家の外側を塗装していきますが、外壁に沿うようにして取り付けられているエアコンの扱いはどうなるのでしょうか。
一緒に塗ってもらえるのか、または取り外しが必要になるのか、気になっている方もいらっしゃると思います。
事前に移動が必要となると、手間もかかります。

また、暑い夏や寒い冬はエアコンが必要です。
そこで工事中には、エアコンは使うことができるのかどうかも知っておきたいですね。
もし使えない場合には、日常生活に支障が出てしまうので対策が必要です。

塗装が始まってしまうと、エアコンが使えないからと工事を中断することはできません。
そこで、塗装を依頼する前にエアコンへの対処方法を知っておき、工事中も快適に過ごせるように準備しておきましょう。

目次

エアコンの付帯設備は塗装するの?

外壁の塗装を頼んだ場合、外壁の周囲に付帯している部分も工事対象に含まれているかどうかは、気になるところです。
たとえば、玄関ドア、ウッドデッキ、フェンスなどは要望に応じて塗装の有無が変わります。
また、業者が対応できるかどうかによっても、塗装の有無は左右されます。

専門外の作業は、リスクがあるため行わないという業者もあります。
一方で、お客様主義でできるだけのことは要望に応じるという業者もあります。

エアコンについても同様で、塗装の範囲に含まれるかどうかは相談になります。
エアコンは、屋外に室外機が置かれていて、ホース、配管カバーなどが外壁に取り付けられていることが多いです。
それらを塗るかどうか、その周辺の外壁をどうやって塗るかが問題になります。

室外機に塗装をすることは、基本的にはありません。
もし希望する場合は、追加で依頼することになるでしょう。
ホースについても塗装はせず、もし綺麗にしたい場合には、テープを巻き付けて対処する方法があります。

最近では、エアコンの室外の配管は、見た目をよくするために配管カバーで覆うケースが多いです。
そして、この配管カバーは塗装することが可能です。
配管カバーを、外壁に合った色で塗装している人もいます。
外壁の色を変える場合には、外壁に合わせて配管カバーも色を塗り替えるといいかもしれません。

配管カバーへの塗装

配管カバーへの塗装は技術的には可能であっても、塗るかどうかは業者によって考え方が異なります。
そこで、代表的なパターンを紹介しておきましょう。

配管カバーはマスキング処理をする

「配管カバーは塗らない」という方針の業者が、比較的多いようです。
この場合には、配管カバーにマスキング処理をして外壁のみを塗ります。

ただし、マスキングでは外壁を塗り残しなく綺麗に仕上げることは難しいです。
また、外壁の色を大きく変える場合には配管カバーとの色の違いが出てしまいます。
外壁がきれいになると、今までは気にならなかった配管カバーの汚れが目立ってしまうかもしれません。

外壁と一緒に配管カバーも塗る

外壁と合わせて配管カバーも塗ってしまえば、職人は手間がかかりません。
しかし一緒に塗ってしまうと、配管カバーが塗膜によって壁に固定されてしまい、はずせなくなる恐れがあります。
こうなると、エアコンの修理や買い替えとなった場合に、はずすのに労力がかかってしまいます。

また、裏側にある外壁は塗られていないため、カバーを外すと外壁材がむき出しになってしまいます。
このように、塗装直後は綺麗に見えますが、後から問題が出てくる可能性にも注意が必要です。

さらに、外壁と配管カバーは素材が異なります。
そのため、塗膜が経年劣化した際に外壁よりも、配管カバーの塗膜が先に剥がれてしまうかもしれません。

配管カバーを取り外す

外壁の仕上がりを優先する場合には、塗り残しがないように配管カバーを取り外して外壁を塗装します。
しかし、カバーは劣化していることがあり、取り外す際に破損してしまうリスクもあります。
そのため、業者は敬遠しがちです。

カバーの取り外しに関しては、専門業者に依頼するように言われるケースもあります。
これは手抜きというわけではなく、デメリットをふまえた上での慎重な対応といえるでしょう。

さらに、取り外した配管カバーを別に塗るか、塗らずにそのまま再び取り付けるかも、考えが分かれるところです。
塗る場合には、外壁とは別の塗料を使うため、別料金となる場合もあります。
劣化が進んでいる場合には、塗装をきっかけに交換するという選択肢もあります。

室外機の移動は必要?

室外機は、外壁に沿って置かれている場合が多いでしょう。
基本的に置いたままでも、刷毛が入る隙間さえあれば移動せずに外壁を塗装します。
その場合には、しっかりとした養生が必要です。

もし、刷毛が入る隙間がないほど室外機が壁に近い場合や、塗り残しなく綺麗に塗装したい場合には、室外機を移動する方が良い場合もあります。
室外機は、室内のエアコンと多数の配管でつながっているので、簡単には移動できません。
配管は重要な役割を果たしており繊細なので、無理な負荷をかけると壊れてしまいます。
移動したい場合には、専門業者に依頼して取り外しをしてもらいます。

室外機の移動は手間や費用がかかるため、その部分を塗るのはあきらめて、手が届く範囲だけを塗る選択もあります。
移動をするかどうかはリスクをふまえた上で、業者と相談しながら決めましょう。

工事中にエアコンを使うことはできる?

エアコンの設置状況により、塗装中に使用できないケースがあります。
室外機を移動している場合や、ホースを取り外しているような場合には使えません。
使用できる状態にある場合でも、工事中に使っても良いかどうかは業者によって対応が異なります。

養生シートで覆われている間は使えない

室外機やホースなどを動かさずに塗る場合には、養生をします。
養生とは、マスキングテープやビニールシートで室外機を覆い、塗料が付かない状態にすることです。
養生したままエアコンを作動すると故障の原因となるので、養生している間は使うことができません。

養生シートで覆う期間は、少なくとも塗装の行程中の数日間、業者によってはその前後も入ります。
とは言え、工事期間中のすべてでエアコンが使えないということはまずありません。
具体的にどの期間が使えなくなるのか、事前に確認しておくとよいでしょう。

高圧洗浄の作業中は使えない

塗装の前には、外壁全体を高圧洗浄機で洗い流す工程があります。
高圧洗浄機は高い水圧の水をかけますので、室外機からエアコンに水が浸入してしまう可能性があり、使うことはできません。

エアコンが使えない場合の対処方法

工事のために、エアコンが使えないのはやむを得ません。
しかし、真夏や真冬にはエアコン無しで過ごすことが難しい環境の方もいらっしゃるでしょう。

冬場はエアコン以外の暖房器具の選択肢も多いですが、猛暑の夏場に扇風機で過ごすことは難しいかもしれません。
加えて、工事中は自由に窓を開けることも難しい状況です。
そのため、何らかの対策を前もって考えておきましょう。

エアコンを使えるように頼んでみる

エアコンを使いたい場合には、打ち合わせの段階で相談してみましょう。
良心的な業者であれば、一緒に対処方法を考えてくれます。
業者側で対応できる方法の例としては、以下のようなものがあります。

  • 室外機のある面の塗装時以外は室外機の養生をはずす
  • エアコンを動かしても支障のない特殊な養生カバーを使う
  • エアコン使用可否の声掛けを随時してもらう

何も言わずにいると、工事期間中ずっと養生をしたままで使えない状態になってしまうかもしれません。
こちらから声をかけることで、配慮してもらえることもあります。
業者によってできることが異なってきますので、できるだけ契約前の段階で相談しておくと良いでしょう。

自分でできる工夫

業者で対応できる範囲は限られますので、あとは自分でできる対処方法を考えておきましょう。
もしエアコンが何台かある家でしたら、職人が作業していない面のエアコンを使うようにして、部屋を移動する案もあります。
また、塗装をしている時間帯は、出かけてしまうのも良いでしょう。

塗装工事中は騒音や臭いなど、何かと不便なことも多いです。
そのため、もし近くにご実家などがあれば短期間避難させてもらうという手もあります。

エアコンに関わるトラブル

塗装中は、普段通りの日常生活ができません。
そのため、何かとトラブルも起こりがちです。
塗装工事中に起きやすい、エアコンに関連するトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。

使えると思っていたのに使えなかった

工事前にエアコンについて特に相談をしなかった場合、いざ工事が始まってみてエアコンが使えずに困ったという事例はよく聞かれます。
どうしてもエアコンを使いたい場合には、業者選びの段階で条件の一つとしておくとよいでしょう。
ひとつの業者で断られても、他の業者は対応可能ということもあります。

室外機に塗料がかかってしまった

養生がしっかり行われていない場合、塗料が飛び散って室外機にかかってしまうことがあります。
これは業者の不手際なので、気づいたら早めに伝えましょう。
工事完了後には、対応してもらえない場合もあります。
特に吹付け塗装をする際や、風の強い日の塗装工事は注意が必要です。

塗料の臭いが入ってしまう

多くのエアコンは外気を取りまずに、部屋の内側の空気を循環させて温度を調節する仕組みです。
そのため、塗装時の塗料の臭いは取り込みません。

しかし、一部のエアコンでは外気も取り込むものがあるので確認してみましょう。
また、エアコン使用時に外気を取り入れる「換気モード」のような機能を使用しないように気を付けましょう。

移動や取り外しの際に壊れてしまった

室外機を移動したり取り外した際に、ホースが抜けてしまったり、冷媒が抜けてしまったりして、エアコンを故障のさせてしまうことがあります。
故障を防ぐためにも、できるだけ専門業者にお願いしましょう。

電気の配線を含む工事は、「電気工事士」の資格が必要です。
また、再設置後には必ず動作確認をしましょう。
万が一壊れてしまった場合には、工事業者に補償をしてもらうことになります。

また、壁に取り付けられている配管カバーは、経年劣化していることが多く、取り外しや取り付けの際に壊れやすいです。
ビスを使って取り付けられている場合、同じ穴を使うと強度が下がったり、外壁が破損したりする心配もあります。
容易に取り外しはせず、破損のリスクがあることを理解した上で取り外すようにしましょう。

劣化の状況によっては、塗装をきっかけに交換するのも手です。
外壁がきれいになるのと同時に、配管カバーも新調するとすっきりします。

相談できる業者を選ぼう

エアコンを工事中に使用できるかどうか、塗装の際にエアコン周りの部品はどう扱うか、といったことは業者の考え方によって違いが出るところです。
後で「こんなはずじゃなかった」とならないように、打ち合わせの段階で説明を受けておきましょう。
事前に不明な点を解消しておくことで、工事中のストレスを減らすことができます。

「質問に対して、丁寧に対応してもらえるか」「親身になって考えてくれるか」といった点も、業者選びの判断のひとつになることでしょう。
良心的な業者であれば、万が一エアコンが壊れてしまったといった場合でも、誠意をもって対応してくれるはずです。

業者側からすると、お客様の要望に対して「できない」と言ってしまうと受注できないという心配から、無理にでも「やります」と言ってしまいがちです。
なぜできないのか、なぜできるのか、知識や経験に基づいて、的確に回答してもらえる業者だと安心です。

外壁塗装に関するお悩みは辻塗装まで

外壁塗装工事の際に、エアコンの室外機や配管カバーなどを一緒に塗装するかどうかは、業者によって対応が異なります。
また、塗装工事中にエアコンが使用できるかどうかも、業者によって対応が異なります。
そのため、塗装する範囲や工事中にエアコンが使用できるかどうかを、事前に確認しておくと良いでしょう。

エアコンの仕様に関する質問にも、親身に答えてくれる業者なら信頼が持てます。
お客様を第一に考える優良業者を見極め、分からない事や不安は契約前に解消するようにしてください。

エアコンの取り扱いに限らず、外壁塗装に関して分からないことは非常に多いですよね。
そこで、外壁塗装に関して少しでも疑問に思うことがあれば、私たち辻塗装までご相談ください。
36年間培ってきた豊富な知識や経験をもとに、どんな些細なご質問にも親身にお答えいたします。
質問したからといって、しつこい営業をすることはありませんので、安心してお問い合わせください。


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