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シックな外壁塗装で人気!つや消し塗料の魅力と注意点

ピカピカと光る艶やかな外壁は、とても魅力的です。
逆に、最近ではシックな印象の外壁も人気があります。

新築時には、比較的つやを抑えたマットな仕上がりの外壁が採用されることが多いようです。
そのため、外壁塗装をした後の仕上がりが、艶やかすぎて好みに合わないと思われる方もいらっしゃるでしょう。

外壁塗装で使われる塗料には「つや消し」と呼ばれるものがあり、つやの程度は選ぶことができます。
つやがしっかり出ている方がいいか、マットな仕上がりの方がいいかを好みで選べるのです。
ただし、つや消し塗料にはいくつか注意しなければならないこともあります。
そこで今回は、「つや消しにすることで性能面ではどんな違いがあるのか」「どういったケースにつや消しが向いているのか」などつや消し塗料について詳しく紹介していきましょう。

目次

塗料の色の選び方

家の塗装をするにあたって、どんな色を選ぶかは楽しみの一つでもあります。
塗料には、単に「白」といっても、クリームがかった色やグレーがかった色など、微妙にニュアンスの違う色がたくさんあります。

「白い壁」が、実際に純白の塗料で塗られていることはまずありません。

広い面積に塗られることや、周りとの調和を考えると、鮮やかな真っ白は浮いてしまうことが少なくありません。
一方、少しくすんだ色や落ち着いたトーンにすると違和感なく馴染みます。

また、晴れている時と曇っている時、季節や時間帯によっても、色の見え方は大きく変わります。
日が当たっている時、日が陰っている時、どちらもイメージを確認してみるとよいでしょう。

色味以外に、つやも大事な要素です。
同じ色でも、つやの有無で見た目の印象は大きく違います。
つやがあると明るく見えますし、つやがないと落ち着いた感じになります。

色見本や塗り板のサンプルを見せてもらいながら、好みに合わせて選びましょう。

つや消し塗料とは

塗料に使われる素材は、もともとつやを持っています。
現在主流になっているシリコン系の塗料は、シリコン樹脂が他の樹脂に比べてつやが強いため、光り方が強くなります。

最近はシックなデザインやモダンなデザインの家が増えてきおり、つやを抑えた外壁が増えてきました。そのため、敢えてつやを抑えた「つや消し」塗料が使われることも増えています。

つや消しは「つやなし」「フラット仕上げ」「マット仕上げ」などとも呼ばれます。
同じ商品の同じ色の塗料に、つや有りとつや消しの商品がそれぞれラインナップされており、つやの度合いを好みで選べるようになっています。

つやの程度の表し方

つやは「あり」と「なし」だけでなく、つやの分量によってその中間も選べるようになっています。
つや有り(全艶)、7分つや、5分つや(半艶)、3分つや、つや消しといった具合に、つやの程度が設定されています。

すべての商品にこれらのつやの程度があるわけではなく、ある商品では「つや有り、5分つや、3分つや」から選べるが、別の商品では「つや有り、3分つや」の選択肢しかない、ということもあります。
外壁用の塗料には油性と水性がありますが、同じつや有りでも油性はつやが強くでることも、知っておくとよいでしょう。

つやの程度の表し方には業界で統一された規格はなく、はっきりした決まりはありません。
メーカーによっては目安としてグロス値や光沢度といった指標で、光の反射度合いを数値で表しています。
グロス値は、平面に60度の角度から光を当てた量を100%とした時に、跳ね返ってきた光の量が何%かという値になっています。
グロス値が70%以上ならつや有り、5%以下であればつや消し、といったように表わされます。

つや消し塗料の仕組み

塗料のつやは、外壁に光が当たった時に、どの程度反射するかによって違って見えます。
つやが多いと光を反射しやすいため、ピカピカと光るようにみえます。
一方で、つやが少ないと光をあまり反射しないため少し暗くみえます。

つやの有無は、メーカーの工場で調整されて出荷されるため、現場の施工時には調整しないのが一般的です。
この方が、安定した状態の塗料になります。

つや消し塗料は、基本的にはつや有り塗料につや消し材(調整剤)を混ぜられて作られています。
つや消し材は塗膜の表面をザラザラさせて、光を乱反射させるものです。
光の反射が抑えられるので、つやも抑えることができます。

つや有り商品に対して、現場でつや消し材を混ぜて調合するケースもあります。
商品につや消しのラインナップがない場合や、少ない面積に塗るために他で使った塗料を流用して賄うような場合です。
この際は現場の職人が調合を行いますので、分量をきちんと量り、十分に攪拌することが重要です。

つや消し塗料の特徴

つやの有無は、見た目の印象以外にも機能面で違いがあります。
それぞれの特徴を知った上で、検討するとよいでしょう。

耐候性がやや落ちる

外壁の大敵は、表面に付く水分や汚れです。
外壁を長持ちさせるためには、外壁に塗られている塗膜をできるだけ劣化させないようにするのが一番です。
水分や汚れがついてしまうと、塗膜はどんどん劣化してしまい、外壁を守ることができなくなってしまいます。

つや有り塗料で塗られた外壁は、表面がツルツルとなめらかな仕上がりになります。
そのため汚れが付着しづらく、また付着しても落ちやすいです。
一方で、つや消しは調整剤の性質により、わずかですが表面がザラザラした仕上がりになり、汚れが付きやすくなってしまいます。

また、つや消し塗料には調整剤が入っている分、わずかに純度が下がります。
つやを無くせば無くすほど、調整剤の量は増え純度が下がります。
純度が下がることで、塗料が本来持っている防汚効果や耐候性が損なわれてしまいます。

しかし、塗料の耐候性は年々改良され汚れは付きにくくなっていますので、つやによる差はそれほど大きくないでしょう。
特に、高耐候性を謳っている高機能な商品であれば安心です。

つや消しにしたいけれど汚れの付きやすさが心配という場合には、3分あるいは5分つやを選ぶという方法もあります。
つやを和らげつつ、汚れ落ちは良くすることができ、バランスをとることができます。

価格が高い

つや消し塗料は、多くの場合はつや有り塗料をベースにして作られるため、つや有りよりも手間がかかります。
また、原料も増えることから、価格が若干高くなることがあります。
価格差は1割程度が目安です。

扱いが難しい

ザラザラとしたつや消し塗料は、なめらかなつや有り塗料と比べると塗りにくいものです。
そのため、職人の力量によってはムラができてしまう原因にもなります。

質の良い外壁塗装を実現するには、性質をきちんと理解してメーカーの定める基準どおりに施工することが大切です。
安定した技術力のある、知識の豊富な業者に依頼すれば問題ありません。

無機塗料のつやは消せない

最近注目されている無機塗料は、セラミックなどの無機物が主成分の塗料です。
無機物が原料のため、劣化しづらく耐久性が高いとされています。

無機塗料には、つや消しのラインナップはほとんどありません。
無機塗料は発展途上のため、機能を落とさずにつやを消すという技術が確立されていないためです。
5分つや、3分つやの商品はありますので、つやを抑えたい方はそれらを選ぶとよいでしょう。

また、一部の高機能な塗料の中には、つや消しのみしかなく、つや有りが選べない商品もあります。
つやの有無は商品選択の時点で決まってしまいますので、現場の施工時に変更することはできません。
塗料選びの際には、商品のつやの有無のラインナップもチェックしておきましょう。

色の選択肢が限られる

多くの塗料はつや有り塗料をベースに作られているため、つや消しを選択しようとすると色の選択肢が少なくなります。
「つや有り」「5分つや」はあるけれど、「3分つや」「つや消し」は選べない、といったことは少なくありません。

赤、青、黄など、鮮やかな色味のつや消し塗料は少ないです。
外壁に塗りたい色が決まっている場合、色によっては必然的につや有りを選択せざるを得ない場合もあります。

つや有りとつや消しのどちらを選ぶか

つや有り、つや消しのどちらもメリットやデメリットがあります。
そこで、選択するにあたってのポイントをいくつか挙げてみましょう。

つや消しが似合う外壁

つや消しはマットな落ち着いた印象になるため、和風なデザインの建物やモダンなデザインの建物にはよく似合います。
また、ベージュ系などの明るい色味には、控え目なつやにしても魅力があります。
つやを抑えると、高級感を引き出す効果にも期待できるでしょう。

つや有りのピカピカと光る塗装は、場合によっては品がなく見えてしまうこともあるため注意が必要です。
サイディングの外壁はなめらかな表面のものが多く、つやがありすぎると落ち着きがなくなってしまうこともあります。
このような場合には、少しつやを抑えて7分や5分つやにするといった方法もあります。

反対に築年数がかなり経っていて、少しでも綺麗に見せたい場合はつや有りの方がよいでしょう。
マットなつや消しで塗装すると、塗装前との違いがわかりづらくリフォームしたという満足感が得られない心配もあります。

サンプルはできるだけ現実に近いものを

色選びでは、小さな色見本だけではなく、塗り板などのできるだけ大きなサイズのサンプルを用意してもらいましょう。 可能なら、実際の壁に当ててみて、日光の下で見え方を確認したいところです。

パソコンの画面上でシミュレーションする機能もありますが、パソコンの色味は屋外で見る色味とは違って見える場合がほとんどなので注意が必要です。
特につやの有無は、光の反射によって見え方が変わるので、屋外でチェックすることをオススメします。

また、過去の施工事例を見せてもらう方法もあります。
見に行ける範囲に施工済みの建物がある場合は、実際に見てみると参考になります。

どうしても心配な場合や、迷ってしまって決めかねるといった場合には、外壁に実際に試し塗りをしてもらう方法もあります。
実際に対応できるかどうかは、業者の方に相談してみましょう。
塗り板サンプルや試し塗りでは、別途費用が発生することもあるので確認が必要です。

色味やつやの選択は、外壁塗装の重要なポイントです。
「塗装後にイメージと違った」という話も、残念ながらよく聞かれます。
工事が始まってしまうと変更はできませんので、後悔の無いようにしっかりと選ぶことが大切です。

好みを重視する

つやの有無に関しては、プロの業者と相談した結果「どちらでも大丈夫」となれば、あとは好みで決めてよいでしょう。 塗料の大半はつや有りですので、塗替えの際にはつや有りを選ばれる方が多いです。

また、つや有り塗料も塗膜の劣化が進むにつれ、だんだんとつやは無くなっていきます。 およそ3年も経てばつやはほとんど無くなり、元々のつや有りとつや消しの違いはわからない程度になります。 そのため、迷った時にはつや有りを選んでおくとよいでしょう。

つや消しを選ぶ際の注意点

つや消し塗料にはつや消しならではの特徴があるため、把握したうえで選ぶようにしましょう。

汚れやすい環境は注意

つや消し塗料は、つや有りと比較すると汚れがつきやすい特徴があるので、元々汚れがつきやすい立地の場合には不向きです。
交通量の多い道路沿いや林や大きな木の近く、海沿い、カビが生えやすい湿気の多い場所などは注意しましょう。

一段階明るい色を選ぶ

つや消し塗料は、光を乱反射させるため、色の見え方が鈍くなります。
少し暗めの印象になるため、色選びの際には一段階明るい色を選んでおくという手もあります。

寒色系の塗料は色味が変わることも

つや消し塗料は、調整剤の影響で表面が多少ざらついた状態になっています。
ざらついた表面は、色を白っぽくみせることがあります。
そのため、つや有りとつや消しでは同じように色を配合しても、実際に外壁に塗った場合に色の印象が少し異なります。
特に青や緑などの寒色系は白っぽさが目立ちやすいので、色選びの際には慎重に選ぶとよいでしょう。

つや消し塗料による外壁塗装も辻塗装にご相談ください

最近では、モダンな雰囲気や落ち着いた雰囲気の住宅が多くなりました。
つやのある仕上がりを好まない場合には、つや消し塗料を選ぶと理想の住宅を実現できます。

ただし、つや消し塗料にはいくつか注意点もあります。
つや消し塗料の扱いに慣れた、技術力の高い業者を探すことも大切です。
技術力の高い業者なら、あなたの希望と住宅の状態を考慮して、最適な提案をしてくれると思います。

もし、福岡近郊で外壁塗装をお考えなら、私たち辻塗装にご相談ください。
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