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長く住める住宅を実現!家の寿命を延ばすための外壁塗装

一戸建てを維持管理するには、外壁塗装や補修などの定期的なメンテナンスが必要です。
家の寿命を考慮しつつ、どのようなサイクルでメンテナンスを行うのか、あらかじめ計画しておくと安心でしょう。
維持管理にはまとまった資金がかかりますので、事前に計画しておくことで資金の準備がしやすくなり、急な出費で慌てることもなくなります。

ここでは、住宅を適切に維持管理するために「そもそも一戸建ての寿命はどの程度なのか」「寿命を最大限に伸ばすためには塗装をいつ行うのがベストなのか」など詳しくみていきましょう。

目次

一戸建ての寿命はどのくらい?

メンテナンスの長期プランを立てる上で、建物の寿命を何年と考えたらよいのかを、まず知っておくとよいでしょう。
建物の平均寿命の実態調査(早稲田大学 小松教授 2011年)によると、木造一戸建てでは58年、鉄筋コンクリート造一戸建てでは68年というデータがあります。
一説には木造住宅の耐用年数は30年と言われていますが、実際のところはそれより長く住んでいる人も多いと思われます。

しかし、バブル期の建築ラッシュでは、短い工期で無理に多くの家を建てようとしたため、中には欠陥住宅も存在し問題となっていました。
建物の品質が低い場合には、寿命を短くする要因になることもあります。
また、適切なメンテナンスをしていない場合にも、雨漏りやシロアリの被害を受けやすくなり、寿命が短くなってしまいます。

建物の老朽化の他に、家族のライフスタイルの変化が理由で建て替えを選択することもあるでしょう。
「子どもが独立して広い家が不要になった」「二世帯住宅に立て直したい」などということがあるかもしれません。
ライフスタイルも、建物の寿命を決めるひとつの判断材料になります。

データの数値はあくまでも目安であり、どのような環境で、どのような住み方をするか、など個別の要因で家の寿命は大きく変わるといえます。
長期的な視点で今の家にあと住み続ける予定かを考えて、家のメンテナンスプランを立てるとよいでしょう。

一戸建てを維持するためにはどんなメンテナンスが必要?

建物の性能は年々向上し耐久性は高くなってきていますが、メンテナンスフリーというわけではありません。
自分自身で修繕計画を立てて、建物の維持管理に努めていかなくてはなりません。

では、具体的にどのようなメンテナンスが必要になるのでしょうか。
一戸建ては多くのパーツで構成されていますので、メンテナンスも多岐にわたります。
一つずつ詳しくみていきましょう。

外壁

外壁は常に風雨や紫外線にさらされており、劣化が激しい部分です。
モルタルやサイディング素材の外壁の場合には、10年に一度程度の再塗装が必要になります。

再塗装をすることで、見た目が一新され、気持ちよく住み続けることができます。
見た目だけでなく、機能的にも塗装をすることで雨漏りを防ぐことができ、家の長寿命化につながります。

再塗装の際には、合わせて目地部分のシーリングの打ち替えも行います。
シーリングはゴムのような素材で劣化しやすく、ひび割れてしまうと雨漏りの原因になります。

レンガやタイルの外壁の場合には、塗装が不要な場合もあります。
とは言え、欠けたり割れたりといった不具合がないかどうか、定期的なチェックをした方がよいでしょう。

ベランダの防水も劣化していき、剥がれてしまうと浸水してしまいます。
そのため、定期的に防水工事をする必要があります。
目安としては、10年に一度程度です。

屋根

屋根も外壁と同様に、環境による刺激を受ける部分なので、定期的なメンテナンスが欠かせません。
下からではチェックしづらい場所なので、気が付かないうちに不具合が進行してしまうこともあります。

屋根材にもよりますが、スレートや金属屋根の場合は10年に一度程度の再塗装が必要です。
屋根に穴が開いていて、下地まで雨水が広がってしまうと、補修が難しくなります。
補修で対応しきれない場合には、屋根の葺き替えが必要になってしまいます。

葺き替えの目安としては、瓦屋根で50年程度、スレート屋根で30年程度、トタン屋根で20年程度です。
できるだけ葺き替えまでの期間を延ばすために、早めに不具合に対応できるよう、こまめなメンテナンスが望ましいです。

また、雨樋も屋根と合わせて塗装や補修を行うことが多いです。
雨樋の耐用年数は、20年程度となります。

水回り

浴室、洗面所、キッチン、トイレ、給湯器などの水回りの設備は、日常のお手入れをしていれば20年程度は使い続けることができます。
大きなメンテナンスは不要ですが、時期が来たら交換することになります。
20年以上住み続ける場合には、どこかのタイミングで一度は交換すると考えておくとよいでしょう。

壁紙、床、畳

壁紙は色がくすんできたり、汚れが目立ってきたら張り替えを行います。
普段のお手入れの頻度にもよりますが、およそ10年程度が張り替えの目安です。

床は、張り替えや重ね張りなどの補修方法があります。
張り替え時期は、20~25年程度が目安です。

畳は、定期的に裏返しや表替えを行うことで長持ちさせることができます。
10~20年程度が、新調する目安になります。

外壁塗装は何年ごとに行う?

外壁は、建物の構造体に関わる部分です。
メンテナンスを怠ると建物の寿命に影響があるので、定期的に塗装を行います。

大まかには、外壁の再塗装は10年ごとが目安になります。
しかし、劣化のスピードに影響する要因により、早めの塗装が必要になる事もあります。

環境

塗装の劣化の進行は、建物の立地や日当たりなどによっても大きく変わってきます。
日陰が多いと湿気が溜まりやすく、カビやコケが生えやすくなります。
カビやコケは、水分を壁に残りやすくするため、劣化を早めてしまうでしょう。

また、建物を遮るものがなく日当たりが強い場所や、沖縄のように日差しが強く日照時間の長い地域では、チョーキング現象が起きやすくなります。
車通りが多い地域などは、空気中のチリが外壁につきやすく、劣化のスピードが速まります。

外壁に負担のかかりやすい環境の場合には、一般的な耐用年数よりも早めに外壁塗装を検討した方がよいでしょう。

外壁材

現在の新築戸建ての約9割は、窯業系サイディングという外壁材を使用しています。
窯業系サイディングは、つなぎ目に使われているシーリングが劣化しやすいです。
特に、日当たりの良いところではひび割れが起きやすいため、5~10年程度でメンテナンスが必要になる場合があります。

サイディング、モルタル、ALCでは、10年程度を目安に劣化の兆候が見られたら再塗装をします。
RC(コンクリート打ちっぱなし)、タイル壁、レンガ壁の場合には基本的にはメンテナンスは不要です。

塗料

塗料の中には、耐用年数が5年程度のものから20年以上のものまで、さまざまな性能のものがあります。
どの塗料を使用するかによって、次の塗り替えまでの期間が変わってきます。

また、外壁の色によっても劣化に差が出ます。
濃色の外壁は紫外線の影響を大きく受けるため、チョーキング現象が発生しやすくなります。

塗料の種類と耐用年数

塗料はベースとなる樹脂によっていくつかの種類に分けられ、耐用年数もそれぞれ異なります。
主な種類は次の通りです。

ウレタン系塗料

耐用年数5~7年。
柔軟性があり、密着度が高いため施工が容易です。
油性と水性があります。
単独で用いる1液型と、硬化剤を混ぜ合わせて使用する2液型があり、2液型の方が耐久性に優れています。

シリコン系塗料

耐用年数8~10年。
現在一番流通量の多い塗料です。
コストパフォーマンスが高く、耐久性と価格のバランスが良いです。
防汚性が高く、光沢が長持ちします。

ラジカル制御形塗料

耐用年数10~12年。
シリコン系塗料などに、ラジカル制御の性能を付与した塗料です。
紫外線による劣化に強いです。
シリコン系塗料の中でも、特に耐久性が高いとされています。
新しく開発された塗料で、シェアが増えつつあります。

フッ素系塗料

耐用年数15~20年。
蛍石を原料とした、フッ素系樹脂を使った塗料です。
耐久性がとても高く、ビルの外壁などにも使用されています。
耐久性が高い分、価格も高めとなっています。

無機系塗料

耐用年数20~25年。
セラミックやケイ素など、無機物を主原料とした塗料です。
無機物は紫外線で劣化しにくい特長があり、耐久性はトップクラスですが価格も高くなります。

外壁塗装のタイミングを見極める方法

再塗装の目安である10年程度で、塗装の劣化状態を一度チェックしてみるとよいでしょう。
劣化の状況は見た目でわかりやすいものが多いので、手に届く範囲の外壁であれば自分でも確認できます。
次のような症状が見られたら、塗装の劣化が進行しているサインです。

変色、退色

外壁の色が変色していたら、劣化のサインです。
特に、日当たりの良い面は退色しやすいです。
単に色が褪せてしまっているだけでなく、塗膜が十分な機能を果たせなくなっていると考えられます。

チョーキング現象

外壁を手でこすった時に、チョークのような白い粉がつくことをチョーキング現象といいます。
外壁が紫外線や水分の刺激を受けると、塗料に含まれる顔料が劣化し粉状になるためです。
手で触った時に真っ白になる程であれば、外壁の塗り直しを検討した方がよいでしょう。

コケ・カビ

日当たりの悪い場所で、外壁にコケがついたり、カビで黒く汚れたりしていることがあります。
これらの症状がみられる場合、外壁の塗膜が劣化して、表面が保水性を持つことで、コケやカビが生えやすい状態になっていると考えられます。

ひび割れ(クラック)

壁にひび割れが生じてしまうと、雨水が内部に入り込み、雨漏りにつながる可能性があります。
小さなひび割れであれば塗装をし直すことで保護されますが、大きなひび割れの場合は補修をしたのちに塗装を行います。

外壁の反り、塗膜の浮き、剥がれ

塗膜の浮きや剥がれが生じている場合には、外壁から塗膜が剥がれてしまい塗膜の役割を果たせなくなっていると考えられます。
外壁の反りは、塗膜による保護が不十分で無防備な状態になっていると起きてしまう現象です。
どちらもやや深刻な状況と考えられますので、下地へとダメージが広がる前に、直ちに補修を検討しましょう。

塗装後まだ年数が経っていない場合でも、塗膜の浮きや剥がれが起こることがあります。
その場合は、施工不良の可能性もありますので、施工した業者に相談してみましょう。

塗装では補修しきれない場合

塗装を定期的に行っていても、築年数が経つと外壁自体の劣化は進んでしまいます。
外壁にも寿命があるため、ある程度劣化が進行してしまった場合には張り替えや重ね張りを検討することになります。
定期的なメンテナンスをせずに長期間放置してしまった場合には、外壁の劣化のスピードは速まり、張り替えの時期が早くなるかもしれません。

窯業系サイディング、モルタル、ARCは外壁材自体に防水性がないため、塗装して塗膜を作ることで防水性能を持たせています。
塗膜が剥がれてしまうと、外壁材が直接ダメージを受けてしまい、最悪の場合は雨漏りへとつながってしまいます。

大規模な補修が必要になる前に、再塗装などのこまめなメンテナンスを心がけると、結果的に家の長寿命化につながります。
外壁の状態を、定期的に専門業者に見てもらうとよいでしょう。

維持管理のための資金計画

多岐にわたる一戸建てのメンテナンスを行うには、ある程度の資金を用意しておかなくてはなりません。
外壁や屋根の塗装では、合わせて100万円を超えるケースもすくなくありません。
葺き替えともなると、150~200万円とさらに高額です。
水回りの設備の交換も、1か所につき100万円はかかると考えておいた方がよいでしょう。

10年に一度程度は、このようなまとまった出費が必要になります。
まずは長期的なプランを立てて、どのタイミングでどの修繕を行うか大まかに考えてみると、出費のタイミングを予測することができます。

30坪程度の戸建ての場合、35年間でトータル400~500万円程度のメンテナンス費用がかかると言われています。
リフォームローンという選択肢もありますが、もし可能なら早めに備えをしておくと安心です。

月に1万円ずつ積み立てておけば、35年間で420万円を賄うことができます。
突然の出費で慌てないよう、余裕を持って計画しておきましょう。

建物の寿命を延ばす外壁塗装計画も辻塗装にお任せください

戸建ての性能は年々良くなっていて、木造一戸建ての平均寿命は58年とも言われています。
しかし、戸建ての寿命はメンテナンスによっても大きく変わってきます。
家を長持ちさせるためには、特に屋根や外壁など、構造体に大きく影響する部分をしっかりと補修していきましょう。

外壁の塗装は、およそ10年に一度のサイクルで行うとよいとされています。
10年を目安に、実際の塗装の劣化具合を見ながら、適切なタイミングで補修や再塗装をしていくと外壁へのダメージを最小限にすることができるでしょう。

もし、外壁の事でお悩みがあるのなら、私たち辻塗装が力になります。
辻塗装は、住宅だけでなく地域の学校などの塗装を任される実績豊富な塗装業者です。
豊富な知識と経験で、あなたのお宅の寿命を最大限に伸ばす外壁塗装をご提案できます
もちろん、ご相談やお見積もりは無料で承りますので、お気軽にご相談ください。


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