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サッシも塗装した方がよい?必要性やメリットを詳しく解説します

写真:サッシ塗装
外壁塗装をする際には、雨樋や雨戸などの付帯部にも塗装をすることが多いでしょう。
雨戸の戸袋やエアコンの配管カバーなど、細かい部分にまで及ぶこともあります。

ところで、窓枠などのサッシの塗装は外壁塗装に含まれるのでしょうか?
外壁の色を変えてイメージを変えたい場合に、窓枠も合わせて色を変えることはできるのでしょうか?そもそも、サッシの塗装は必ずしなくてはならないものなのでしょうか?
外壁の塗装には気を使っても、サッシの事までは気にしていないという方も多いかもしれません。

ここでは、つい見過ごしがちなサッシの塗装について、詳しくみていきましょう。

目次

サッシの種類

サッシとは窓枠として用いられる建材や、窓枠を用いた建具のことを指します。
窓枠にガラスをはめ込んだガラス窓、網をはめ込んだ網戸などがあります。

サッシの材質としては、古くは木製やスチール製が用いられていましたが、近年はアルミニウム合金製のものがほとんどです。
アルミニウムは安価で加工しやすく、耐用年数が長い特長があります。
一方で、保温性が低く結露しやすい難点があります。
そのため、保温性や結露防止を重視した樹脂製や、アルミと樹脂の複合素材のサッシが徐々に増えつつあります。

樹脂製サッシの素材は、主に塩化ビニールが使用されています。
特に寒冷地では、断熱性を重視して樹脂製サッシが多く使われています。

また、リサイクル性が高い木製サッシの価値も再び見直されています。
自然な雰囲気を出せる木製サッシは、デザイン重視の建物で採用されることも多いです。

サッシに塗装はできる?

サッシの中でもアルミサッシは、一昔前までは塗装しないという考えが一般的でした。
これは、アルミニウムは非鉄金属なので、塗装をしても剥がれてしまうためです。

また、アルミサッシは新品の状態では電着塗装という特殊な塗料で塗膜が付けられています。
この電着塗装の耐用年数は、25~40年と言われています。
そのため、それほど再塗装の必要性がなく、もし再塗装したとしても耐用年数が短くなってしまうため、再塗装のメリットがあまり感じられませんでした。

しかし近年では、新しい塗料が開発され、アルミサッシも耐久性を持たせた塗装ができるようになり、徐々にサッシ塗装の需要が増えてきています。
樹脂製サッシも、アルミと同じく塗装が難しい素材でしたが、塗料の進化で塗装が可能になってきています。

また、木製サッシはアルミとは異なり、もともと塗装が可能な素材のため、塗装することが一般的です。
木材は親水性があり、水に触れると傷みやすい特徴があるため、窓枠として使用する際には塗装でコーティングすることで腐食を防ぐ必要があります。

サッシの塗装の必要性

サッシは、外壁と同様に塗装しなくてはならないものなのでしょうか。
サッシの塗装の必要性は、素材によっても異なります。
サッシの素材ごとに詳しくみていきましょう。

木製サッシ

木製サッシは、見た目を良くする目的もありますが、サッシを長持ちさせるためにも塗装は非常に重要です。

木材は水分を吸収しやすく、湿度の変化に合わせて収縮するため、劣化すると割れや縮みを引き起こします。
また、日当たりの良い場所では色褪せが起きます。
サッシは常に風雨にさらされているため、だんだんと傷みが目立つようになり、ひどくなると腐ってしまうのです。

そのため、木材を水や紫外線から守るために塗装することが必須です。
塗装はだんだんと剥がれてしまい、5年程度で効果が薄れてしまうため再塗装が必要になります。
正しくメンテナンスをすることで、木製サッシの良さを保ったまま寿命を延ばすことができるでしょう。

アルミサッシ

アルミサッシは、新品時に施されている塗装が数十年持つといわれています。
また、素材であるアルミニウムは耐水性が高く、もし塗装が剥がれてきたとしても、サッシの寿命が短くなるとはいえません。
そのため、再塗装をしなくても、大きな問題は起きないと考えられます。

樹脂製サッシ

樹脂製サッシも錆びたり腐ったりすることはなく、耐久性は高いといえます。
基本的には再塗装は必須ではありませんが、アルミサッシと比較するとやや耐久性が低いので注意が必要でしょう。
年数が経ってくると、紫外線の影響で色褪せが起きたり、ひび割れが起きたりすることがあります。

遮熱性の高い塗装を行うことで、樹脂サッシの保温効果をより高めることができます。

サッシを塗装するメリット

アルミサッシや樹脂製サッシの場合、再塗装は必須ではありません。
ただし、塗装をした方がよいケースも存在します。
塗装によって期待できるメリットには、次のようなものがあります。

傷や汚れが目立たなくなる

ぶつけたり擦ったりした衝撃で、サッシに傷がついてしまうことがあります。
一部分だけの傷や汚れであれば、交換より塗装で補修する方がコストを抑えられるでしょう。

デザインを変えることができる

「建物の雰囲気を変えたい」「外壁の色を変えたのでサッシの色も変えたい」という理由でサッシを塗装したい場合があると思います。
サッシの塗料には豊富に色がそろっているので、好みの色に変えることができるでしょう。

外壁と同系色にして調和のとれた配色にしたり、敢えて違う系統の色を用いてアクセントをつけたりといったことも可能です。
サッシの色を変えるだけでも、建物の雰囲気は大きく変わります。

アルミサッシを保護できる

アルミサッシの弱点として、サビが発生することが挙げられます。
白サビと呼ばれるもので、白い斑点状のものがつきます。

白サビは水分によって起きるため、塗装をして水分を弾きやすくすることで白サビを発生しづらくすることができます。

サッシの塗装のタイミング

サッシの塗装に適したタイミングは、どのような時なのでしょうか。
適切なメンテナンスをお得にできるよう、最適なタイミングを紹介しましょう。

外壁塗装と同時に行う

外壁と合わせて建物の雰囲気を変えたいような場合には、外壁塗装と同時にサッシの塗装も行うとよいでしょう。

窓の位置によっては、足場が必要になることもあります。
外壁塗装と同時であれば、足場代も一度で済みます。

サッシに劣化のサインが見られる

アルミサッシの場合は、窓枠に白い斑点ができることがあります。
白サビと呼ばれるもので、アルミサッシに埃や汚れが付き、水分が入り込むことでアルミが腐食する現象です。
特に、海に近い場所に立っている建物の場合は、塩分によって白サビが起きやすくなります。

放置しておいても、白サビは自然に消えることはなく、見た目にあまりよくありません。
白サビを補修するには、腐食した部分を削り取り、サビ止め材を塗った上で塗装をします。

他にも、ガス腐食と呼ばれる腐食が発生することもあります。
給湯器の排気ガスが、サッシに直接かかると発生しやすくなります。
ガス中の成分が雨水と反応すると、腐食や塗装の剥がれにつながり、アルミサッシがボロボロになってしまいます。

このようなアルミサッシの腐食は、日常の清掃をこまめにすることで起きづらくすることができます。

塗装に劣化のサインが見られる

塗装面が色褪せていたり、塗装が剥離したりしている場合には、再塗装のタイミングといえます。
特に木製サッシは、塗装によって建材が守られているため、塗装が劣化してしまうとサッシの傷みが進行してしまいます。

雨水をはじかなくなってきた場合も、塗装の劣化のサインのひとつです。
チョーキング現象といって、触ると手に白い粉がつく現象があります。
これは、塗装が劣化して粉状になって噴き出ているために起こります。
チョーキング現象が発生しているときは、再塗装を検討するとよいでしょう。

画像:サッシを塗装作業中

サッシの塗装手順

サッシの塗装を行う際の手順は、大まかに次のような流れです。
細かい手作業によるものが多いため、サッシの塗装には手間がかかります。

1.サッシの養生

窓枠以外の窓ガラスなどに養生テープを貼ります

2. サッシの下地調整

古い塗膜や白サビなどを削り取ります。
同時に、汚れや油脂なども念入りに落としていきます。
塗料の密着度を上げるために、研磨剤で磨く必要があるでしょう。
傷やへこみの補修が必要な場合には、補修材で補修します。

下地調整は塗装工事ではとても重要な部分で、塗装の仕上がりに大きな差が出るので丁寧に行います。

3.塗装

下塗り、中塗り、上塗り、と3度あるいは2度塗りをしていきます。
ローラーや刷毛で塗る方法と、スプレーなどで吹付ける方法があります。
塗料は、サッシの素材に合わせた専用の塗料を使うようにしてください。

外壁と似た工程となりますが、サッシならではの下地調整や塗料の選択を行うことが重要です。
そのため、サッシの塗装経験の豊富な業者に依頼するのがよいでしょう。

サッシ塗装の費用相場

サッシ塗装の費用の内訳は、塗料代、補修費用、人件費、諸経費です。
場合によっては足場代が必要になります。
費用は窓のサイズやグレードによって金額が異なりますが、大まかには下記のような相場になります。

  • 1か所・・・4~6万円程度
  • 2~5か所・・・20~30万円程度
  • 6~10か所・・・40~60万円程度
  • サッシ枠のみの交換(1か所)・・・3~5万円程度
  • サッシ全体の交換(1か所)・・・5~25万円程度

サッシが全体的に傷んでいる場合には交換となりますが、部分的な傷みであれば塗装で対応できます。
交換となると大がかりな工事となるため、費用もそれなりにかかります。
傷みの程度を考慮して、塗装が相応しいかを検討しましょう。

また、塗装の場合は耐用年数が短いです。
長期間の耐用年数を期待するのであれば、サッシの交換も視野にいれるとよいでしょう。

DIYで塗装できる?

サッシの塗装は面積が小さいため、DIYでもなんとかできそうな気がするかもしれません。
しかし、思いのほか難しい作業となるため注意が必要です。
施工方法がまずいと、「せっかく塗ったのにすぐ剥がれてしまう」ということにもなりかねません。
そのため、業者に依頼するのがベターと言えるでしょう。

もしDIYで塗装を行う場合には、業者の作業と同様に洗浄や下地処理を行った上で塗装をします。
念入りに洗浄や補修を行った後、サッシ専用の塗料で塗装してください。

サッシを塗装する際の注意事項

サッシを塗装する場合には、いくつか気をつけておくべきポイントがあります。

下地処理を念入りにする

塗料が進化したとはいえ、塗装を剥がれにくくするためには慎重な作業が必要です。
特にサッシ塗装は、下地処理の違いで仕上がりに差が出ます。
そのため、サッシの素材や劣化状態に応じて、適した作業を見極める必要があるでしょう。

悪徳業者の中には、下地処理の作業を手抜きする業者もいます。
そのため、業者選びも慎重に行う必要があるでしょう。

劣化が激しい場合には交換する

サッシの劣化が激しい場合には、ゆがみが生じてしまっていて、隙間から雨漏りしてしまうこともあります。
このような場合は塗装では補修できないため、交換する方がよいでしょう。

交換以外にも、カバー工法という選択肢もあります。
既存のサッシをそのまま残し、新しいサッシをかぶせてとりつける方法で、工事が容易で費用を抑えることができます。

マンションのサッシは塗装できない

マンションの場合、マンションの窓は「共有部分」となっていることが多く、個人でサッシを交換したり塗装を施したりすることができません。

ただし、室内側は「専有部分」となっていることもあります。
「専有部分」であれば塗装が可能です。

サッシも含めた外壁塗装は辻塗装にお任せください

外壁塗装と合わせて、サッシの塗装を検討されている方もいらっしゃるでしょう。
アルミサッシは塗装ができないと言われていましたが、最近では専用の塗料が開発されて塗装が可能になっています。
サッシは塗装することでイメージを変えたり、傷やサビの補修をしたりできるので、外壁塗装と同時にメンテナンスすることをオススメします。

また、木製サッシは塗装により耐久性を持たせているため、塗装は重要なメンテナンスです。
建物を長持ちさせるためにも、最適なメンテナンスを実現するようにしてくださいね。

もし、サッシを含めた外壁塗装についてお悩みがあるなら、私達辻塗装が相談に乗ります。
国家資格を持つ優秀な塗装職人が、あなたのお宅に最適な塗装をアドバイスいたします。
もちろん、相談やお見積もりは無料で承りますので、お気軽にお問い合わせください。


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