教えて!外壁塗装に使うフッ素系塗料のあれこれ知識
外壁塗装を計画している方のなかには、「フッ素塗料だと塗り替えがほとんどいらない」なんて話を聞いたことがあるかもしれません。
塗料には、「シリコン系」「アクリル系」「ウレタン系」などなど、色々な種類の塗料があります。
一度は外壁の塗装を経験された方も、実は塗っている塗料の説明や特徴を詳しく聞いた経験があまりないかもしれません。
でも実は、塗料によって機能が全然違うことをご存じでしょうか?
ここでは、最近ポピュラーになりつつある外壁塗装フッ素系塗料についてお伝えしたいと思います。
フッ素系塗料のメリットやデメリットを知ることで、あなたのお家に合う塗料かどうか、損をしないためにも参考にしてください。
目次
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- フッ素系塗料って何?どんな塗料なの?
- 外壁塗装に使われるフッ素系塗料の6つの能力
- フッ素系塗料のメリット、デメリット
- フッ素系塗料がオススメの方
- 優良業者を見極める業者の選び方
- 主なフッ素系塗料
- フッ素塗料での塗装も辻塗装にお任せください
フッ素系塗料って何?どんな塗料なの?
フッ素系塗料とは、主な成分である合成樹脂にフッ素が含まれている塗料のことです。
フッ素は身近な物ですと、歯磨き粉に含まれていますね。
パワーストーン好きな方ならご存知かもしれないですが、蛍石(フローライト)という石が成分です。「フッ素を塗ると虫歯になりなくい」という話も耳にします。
もちろん歯とフッ素系の塗料は全然違うのですが、大切なものをガードし、そして長持ちする点に変わりはありません。
そのため、外壁塗装に使用されるフッ素系塗料は、有名な建築物などにも使用されています。
フッ素系塗料が使われている建物としては、六本木ヒルズやスカイツリーなどが有名です。有名な建物に、フッ素塗料が使われているのには理由があります。
高層ビルやタワーマンションは、外壁塗装の工事をすると通常の住宅よりも莫大な費用がかかります。足場だけでも非常に高額な費用がかかるため、頻繁に工事ができません。
だからこそ、長持ちするフッ素系塗料が開発されました。そして現在では、一般住宅でも外壁塗装をフッ素系塗料で実施したいというお客様が増えつつあります。
その理由は、外壁が美しい状態を長持ちさせたいと考える方が増えたことが考えられます。外壁塗装のコストは、足場代や人件費、壁の補修などの塗料以外の部分にもお金がかかります。
これは、フッ素系塗料でも他の塗料でも同じだけコストはかかります。
それならば、長持ちするフッ素系塗料で外壁を塗装して、「長期的にかかる費用を節約したい」と考える方が多いのです。もしあなたが、以下の3点のうち2つ以上に当てはまるなら、外壁塗装はフッ素系塗料で工事がオススメです。
・今住んでいる家から住み替えたくない(引っ越したいと思わない)
・綺麗な外観を長期間維持していきたい
・なるべく外壁工事の頻度を少なくしたいフッ素系塗料が、非常に長持ちする塗料だということはお分かりいただけたかと思います。
そこで次に、もっと詳しい特徴などもお話していきましょう。外壁塗装に使われるフッ素系塗料の6つの能力
フッ素系塗料は、非常に高い耐久性が最大の特徴です。
さらに優れた機能がいくつもフッ素には備わっています。
外壁塗装をフッ素系塗料でお考えの方は、ここから先もしっかりとチェックしてください。※同じフッ素塗料でも塗料のメーカーによって成分、比率が違います。
以下に記載している特徴は、平均的な特徴です。
全てのフッ素系塗料に当てはまるわけではありません。1.フッ素系塗料が長持ちする理由とは?
外壁塗装につかうフッ素系塗料の最大の特徴は、非常に高い耐久性にあります。
この耐久性を支えているのが、外壁にピタッと定着する強い密着性です。
塗膜が外壁に強く密着するため、塗装した面が落ちにくく、非常に長持ちする機能を備えることができます。塗膜にダメージを与える紫外線や雨風などにさらされても、フッ素系塗料の密着性は落ちません。
だからこそ隙間を作らずに、しっかり家を守ることが可能なのです。
また、フッ素を配合した樹脂が劣化に強いので、時間が経っても塗装した面の強度が落ちにくく高い品質をいじすることができます。フッ素塗料の耐用年数は、15年~20年程度と言われています。
現在人気のシリコン系塗料は10年~15年程度ですから、それに比べ1.5倍の耐久年数を持っているということです。
外壁塗装をフッ素系塗料で塗り替えると、綺麗な状態をずっと長持ちさせることができるでしょう。2.フッ素系塗料の耐候性ってなに??
耐候性とは、紫外線や雨水のダメージを受けにくい性能のことです。
外壁や屋根を守る塗料にとっては、非常に重要な能力といえます。フッ素塗料は耐候性が特に高いことで知られており、色あせしにくく紫外線による劣化も少ない塗料です。
潮風や温度変化にも強いため、海沿いや雪が多い地域の住宅でも重宝されています。3.暑さにも強い耐熱性
耐熱性とは、塗料自体の熱や紫外線に対する性能のコトです。
外壁や屋根は常に太陽光で熱せられ続けています。
あの暑い夏の日も毎日、日焼け止めもなく浴び続けている状態。
それでも、耐えるチカラを持っています。
そのため耐熱性は当然必要となります。
なお、最近よく聞く 遮熱性や断熱性とは異なりますのでご注意を。4.汚れを一気に洗い流してくれる親水性
親水性とは、水に馴染みやすいという機能です。
水に馴染みやすいため、汚れが落ちやすいという特徴があります。
雨水などが壁に密着して流れることで、雨と一緒に汚れも落ちていくのです。
汚れに強いという意味で、低汚染性とも呼ばれています。外の環境は様々な物がたくさん浮遊しており、外壁はそれらの影響を受けます。
たとえば、空気中の汚染物質や砂埃、鳥の糞などが外壁についてしまうこともあるでしょう。外壁塗装をフッ素系塗料で塗装しておけば、親水性の塗膜により汚れをサッと洗いがなして、美観を保ってくれます。
「雨が降れば降るほど外壁が綺麗になる」、極端なことを言うとそんな自浄作用があるのです。
そのため「雨が楽しみになった」なんていう方も、中にはいたりします。5.外壁の天敵から壁を守る!防藻性、防カビ性
建物の美観を損なう、大きな原因となるのが藻やカビです。
周囲の湿度が高い外壁や、太陽の光があまり当たらない北側の壁は、藻やカビが繁殖しがちです。
街中でたまに見かける緑っぽく見える壁の正体は、藻やカビなのです。藻やカビが繁殖した建物は、古びてジメジメしたイメージになり、近寄りたくない雰囲気になってしまいます。
フッ素塗料には、藻やカビを防ぐ性能を持っているものが多いため、住宅をしっかりガードしてくれるでしょう。6.水から家を守ってくれる、防水性
フッ素系塗料の中には、「弾性」という特性を持つ塗料もあります。
弾性とは、ゴムのようにボヨンボヨンとした弾力のある特性を指します。
弾性のあるフッ素系塗料は、商品名に弾性フッ素系塗料などとつけられています。実は外壁は、外気温の変化により広がったり収縮したりしています。
弾性のあるフッ素塗料なら、この変形に柔軟に対応し塗膜が割れる心配がありません。
また、外壁にひびがある場合も、弾性のある塗料が伸びて割れを塞ぎ、中に入り込もうとする水をガードしてくれます。このように、フッ素塗料にはたくさんの性能があります。
そのため、フッ素系塗料で家を工事したい方が最近ではとても増えているのです。ただし、高機能なため、気になるのは価格ですよね。
やはり、優れた塗料なので、価格は高めとなっています。
フッ素塗料の単価は「3,500円/㎡~」が大まかな相場です。
主流のシリコン塗料が「2,200~円/㎡」が相場なので、ほかの塗料と比べるとコストは高くなります。フッ素系塗料のメリット、デメリット
価格が高いとはいえ、性能は抜群によいのがフッ素系塗料です。
では改めてメリットと、デメリットを詳しく見ていきましょう。フッ素系塗料のメリット
フッ素系塗料はあらゆる外的要因に強いため、非常に長持ちします。
一度塗布すると、一般的には15年~20年持つと言われており、塗り替えの回数を減らすことができるため、トータルでのコストを抑えられるというメリットがあります。そのほかにも、フッ素系塗料の特徴としては光沢感があります。
美しいツヤがある塗料のため、外壁が新築のようにきれいに見えるでしょう。フッ素系塗料のデメリット
フッ素塗料の最大のデメリットは、価格が高いことです。
長期的な視点で見たトータルコストから見れば高くなくても、「一回の工費の負担が重い」という家庭も多いかもしれません。また、ツヤなしのフッ素系塗料は存在しません。
そのため、マットな風合いが好きな方にとっては、選択肢がない塗料となってしまいます。また、和風の建物の場合、ツヤが似合わないこともあります。
(完全なつや消しではありませんが、若干ツヤを抑えたタイプのフッ素系塗料は存在します。)一度フッ素系塗料を使うと、密着性の強さにより塗料がうまく乗らない可能性があります。
塗り替え時に、特殊な下塗りが必要になり、さらに費用がかさむということも考えられます。フッ素系塗料がオススメの方
フッ素塗料は、家を長持ちさせたい人や長期スパンでコストを抑えたい人、新築のような質感が好きな方にはオススメといえます。
とは言え、フッ素塗料でも建物や屋根そのものの寿命や強さを伸ばすことはできません。
そのため、外壁や屋根そのものの劣化が激しい場合は、グレードの低い塗料で様子を見るという手も考えられます。また、建物自体の寿命が短い場合や、10年以内に建て替えを考えている状態であれば、せっかくの寿命の長さが無駄になる可能性もあります。
この場合は、単価の安いシリコン系やウレタン系塗料を選択したほうが良いでしょう。さらに、よく勘違いされがちなこととして、「フッ素系の塗料はひび割れしやすい」「一度フッ素塗料を塗装すると、フッ素系塗料でしか塗り替えできない」という情報も目にします。
確かに 他の塗料に比べると、塗膜が固いのは間違いありません。
しかし、それだけでひび割れることはありませんから安心してください。基本的に、ひび割れる原因は、フッ素塗料が向いていない壁に塗装しているからです。
フッ素塗料に向いていない外壁は、モルタルとサイディングです。まず、特にひび割れしがちなモルタルの壁には、弾性の物を使うのがオススメです。
サイディングに関しては、外壁材というよりも壁材のつなぎ目にあるシーリング部分に問題があります。シーリングの上にフッ素塗料を塗ると、密着性が悪くひび割れすることがあるのです。
そのためサイディングにフッ素塗料を塗装する際は、塗装した後にシーリングをして補修するというのが一般的です。優良業者を見極める業者の選び方
外壁塗装だけではなく住宅のケア全般に言えることですが、あなた自身が工事の知識を少しでも頭に入れておくことも重要です。
そして、ご家族で住宅をどう変身させたいのか、話し合いをされることをオススメします。また、見積もりを数社に依頼すると、値段が分からなくなることもあるでしょう。
結果的に、一番安い業者で頼む方も多いかと思いますが、値段だけで決めてしまうのは危険です。なぜなら、値段が安くても手抜き工事をされてしまうと意味がないからです。
外壁塗装には必ず必要な経費というものがあるので、極端に安いということは必要な費用を削っている可能性が高いといえます。フッ素塗料の塗装には技術が必要で、ノウハウを知らない業者では施工不良を起こしかねません。
また、専門的な言葉ばかり使い、理解させないまま契約を迫る業者もいます。このような場合は、「これは何?」「どういうこと?」などと少し突っ込んで質問しましょう。
いい業者さんなら、とてもわかりやすく説明してくれると思います。
あなたが塗装業者を選ぶ時、こんな風に聞いてみるだけでも、良い業者と経験が浅い業者を選別できるかもしれません。- フッ素系塗料のメリットは?
→専門用語しか言わない人がいたら、ちょっと疑問を持った方が良いです。 - うちの外壁にはフッ素塗料が向いている?
→向く家(長持ちさせたい)かどうかをきちんとヒアリングしてくれるかどうか
この2点は必ず聞いてみましょう。
主なフッ素系塗料
高価なフッ素系塗料だからこそ、信頼できる商品を選択したいですよね。
現在販売される、主要なフッ素系塗料は以下の3つです。- 日本ペイント:ファイン4Fセラミック
- エスケー化研:クリーンマイルドフッソなど
- 関西ペイント:アレスアクアセラフッソなど
上記の塗料は、日本の3大メーカーが販売するものです。
どれも高性能で、さらに汚れに強い「超低汚染性」、「防藻・防カビ性」も備えています。
さらにひび割れに強い「弾性」も選択できますし、ツヤの種類も複数の段階から選択もできます。ただし、値段や工法は面積や外壁の状態によって変わってきます。
また、外壁塗装には、足場代や下処理費用などのコストもかかってきます。
最終的な決断は、信頼できる業者から見積もりをとり話し合って決めるとよいでしょう。また、「〇年もたせたい」「予算は〇円くらい」など、希望と予算は伝えておくことがベストです。
信頼できる優良業者なら、お客様の要望を聞いて最適なプランを提案してくれでしょう。フッ素塗料での塗装も辻塗装にお任せください
フッ素塗料は高価ではありますが、値段に見合うだけの性能は持ち合わせています。
あなたが今の住宅に長く住み続けるならば、トータルコストも抑えることができるため活用を検討してください。
フッ素系塗料を一度塗ってしまえば、その後しばらくは外壁塗装を気にする必要がなくなります。もし、外壁塗装をご検討中なら、私たち辻塗装が力になります。
学校や工場など大規模な施設の塗装も手掛ける私たちなら、確かな技術でフッ素塗料も最高の仕上がりでご提供できます。
お宅の状況に合わせた適切なメンテナンスをご提案できますので、まずは御見積もりだけでも取ってみてくださいね。