屋根 タスペーサー工法 縁切り作業の重要性
今日はカラ―ベスト・コロニアル屋根の縁切り部材のタスペーサーについて紹介します。
コロニアル屋根の塗替え時に、瓦の重なり部分を塗料で 覆ってしまうと、
台風や梅雨のような大雨のあとに漏水が発生したり、 屋根材の表面塗膜に膨れがあった場合、
膨れた部分をカットすると、 大量の水が屋根裏から流出される事があります。
これは、塗料の性質上、 屋根材と屋根材との重なり部分に塗料が溜まるためです。
「従来の縁切り工法」、この屋根材の重なり部分で、
塗料の詰まった切片の部分を 刷毛などで塗料をこそぎ取ったり、
乾燥後に皮スキなどで余分な塗料を除去する方法では不十分なため、
瓦の重なりに部材を差込み強制的に2.0~3.0ミリの隙間を 確保させる
「タスペーサー取付工法」をお勧めします。
タスペーサーは、屋根塗装(塗替え)時の縁切り作業をより適切に行なえる部材です。
従来の工法での作業時間も大幅に短縮することもでき、塗装面も傷まないので安心です。
何よりも、屋根の塗替えを行う時は、セイムのタスペーサーを使えば、
適切な作業で長期的に下地への通気性を確保できます。
「塗装した後のタスペーサーはどうするのか?」というご質問を受けることがよくありますが、
タスペーサーは塗装後、設置したままにします。
タスペーサーは本体に滑り止めが付いており、また塗装することで塗料が接着剤の役割りもします。
材質はポリカーボネートですので強度的にも問題はありません。
個人的な感想と意見を述べさせていただきますが、タスペーサーは便利な部材です。
作業効率も含めてですが、塗装した面を縁切工法する場合も話ですが、
屋根の部材を浮かす作業時に仕上げた塗装面を傷つけたりします。
仕上がった面に上らないといけないので、多少汚れたりもしてしまいます。
タスペーサーを使用することで、こういった難点は簡単に解消するとともに、
施工不良にならないための最善の工法として、タスペーサー工法で施工してます。
インターネットが普及して屋根塗装に関しても以前よりは情報が知れ渡るようになりました。
縁切りやタスペーサーのことをインターネットで知り、屋根塗装の見積書を見て
「タスペーサーの項目がないけど大丈夫なのか?」そういう疑問をお持ちになる方も多いようです。
タスペーサーによる縁切りは必要な工程です。
ただしすべてにおいて必要かと言えばそうでもありません!
実は必要じゃない場合があるのです!!!
屋根に4mm以上の隙間がある場合
この場合は縁切りによるタスペーサーが必要ありません。
隙間が広いためタスペーサー自体を挿入しても固定されず落ちてきます。
また同じ1軒の家においてすべての屋根にタスペーサーが必要かと言えばそうでもありません。
例えば紫外線の当たる方角の屋根は反ってくるので自然と隙間が空き、タスペーサーは不要だけど、
他の方角の屋根は隙間がないのでタスペーサーが必要だという場合もあります。
タスペーサーを挿入する必要のない場合も存在するので
タスペーサーが見積もりの項目にない=信頼できない業者ではない
これはタスペーサーに限った話ではなく一つ一つの項目に対してなぜそれが必要なのかを
きちんと説明してくれる業者が信頼できることの第一条件ではないかと思います。