外壁塗装診断を活用して住宅を長持ちさせる方法
外壁塗装をご検討中なら、現在の状態を診断することが非常に重要です。
外壁塗装前の見積もりとは違い、診断では外壁の状態をくまなくチェックして、現状を把握することで、今後のメンテナンスプランを立てやすくします。
建物の立地条件によって外壁の受けるダメージは様々なので、同じ築年数の建物でも劣化の進行具合は異なってきます。
台風や大雨などの突発的な自然災害によって、いつの間にか被害を受けていることもあります。
一軒一軒異なる外壁の状態を正確に知ることは、多くのメリットがあります。
建物を長持ちさせるためにも、診断を上手に活用してください。
目次
- 外壁塗装の診断とは?
- 外壁塗装の診断をするメリット
- どのような場合に診断が必要?
- 外壁塗装診断の頼み方
- 外壁の診断方法
- 外壁診断した後の流れ
- 自分でできる外壁セルフチェック
- 外壁塗装の診断は辻塗装にお任せください
外壁塗装の診断とは?
外壁塗装は「10年に1度行う」とよく言われています。
しかし実際には、10年に満たなくても補修が必要な状態の外壁もあれば、10年経ってもきれいな状態の外壁もあります。
これは、「日当たりが良く紫外線の影響を受けやすい」「幹線道路近くにあり排気ガスの汚れがつきやすい」「防汚効果の高い塗料が使用されているため汚れにくい」といったように、建物の条件が異なるからです。
そのため、「10年に1度」というのはあくまでも目安にすぎず、正確な状態を知るためには、隅々まで実際に目で見てチェックする必要があります。
自分自身で確認できることもありますが、高所まで確認することは難しいでしょう。
また、判断が難しい場合もあるので、プロに診てもらえると安心です。
診断する内容としては、主に、シーリングや塗膜の劣化状況の確認、外壁のひび割れの確認、外壁の素材や塗料の種類の確認などです。
外壁塗装の診断の費用は、業者によって異なりますが、多くの場合には営業行為の一環として無料で行っています。
外壁塗装の診断をするメリット
外壁塗装を行う前に診断をすることで、得られるメリットには次のようなものがあります。
現在の劣化状況を把握できる
築10年くらい経つと「外壁がなんとなく汚れているけれど、性能的には大丈夫?」と不安になる方もいらっしゃるでしょう。
見た目のきれいさについては、特別な知識がなくてもご自身の感覚で判断できます。
しかし、
外壁塗装には見た目を良くする以外にも、風雨や紫外線から外壁を守るという重要な役割があります。
現状の塗膜が外壁を十分に守ることができているかどうかは、専門的な知識がないとなかなか判断できません。
診断をしてもらうことで、塗膜の劣化状況を正確に知ることができます。
メンテナンス計画を立てられる
現状がわかると、いつがメンテナンスのベストタイミングかを知ることができます。
劣化が進んでいるのに放置してしまい、雨漏りなど重大な損傷につながってしまうという事態を避けられます。
反対に、まだ性能を維持しているのに塗り替えをしてしまうといった無駄もありません。
診断を行うと、何年後にどのようなメンテナンスをするべきかが見えてきます。
最適なタイミングでメンテナンスできるので、費用を効率よく使うことができます。
業者の見極めができる
多くの場合は、塗装をした方がよいという結論に至ったら、診断をしてもらった業者にそのまま塗装を依頼することになると思います。
そこで、診断の際は業者の対応をよく見ておいてください。
診断の際に業者とやりとりをしていく中で、その業者が信頼できるかどうかが見えてきます。
丁寧で誠実な対応をしてくれる業者なら、安心して塗装工事を任せることができます。
別の業者に塗装を頼む場合にも、診断結果が手元にあれば、塗装工事の見積書の内容が適切かどうかを検討しやすくなります。
外壁塗装において、業者の見極めは完成を左右する重要な項目なので、手を抜かないようにしてください。
どのような場合に診断が必要?
では、外壁がどのような場合に診断をした方がよいのでしょうか?
優良な業者なら、塗装工事をする前には、ひととおり全体のチェックを行ってから見積書を作成します。特に大きな心配な点がなければ、見積もり前のチェックだけでも十分かもしれません。
しかし、以下のような状況の場合には、念入りにチェックをするために診断を活用するのがオススメです。
前回の塗装から年数が経っている
新築時から10年以上が経過している場合や、前回の塗装後10年以上が経過している場合には、劣化の進行が思ったより進んでいる可能性があります。
あちこちに不具合を抱えている状態で外壁塗装を進めてしまうと、思いがけず高額な工事費用になってしまうこともあります。
たとえば、下地で雨漏りが発生しているのに、気づかずに外壁表面だけを塗装してしまうと、後で大きな不具合に発展するかもしれません。
このような事態を防ぐためにも、年数が経っている場合には、事前に全体を正確に把握するために、診断を活用するとよいでしょう。
劣化の兆候が見られる
「外壁の色がかなり色褪せている」「カビやコケがびっしりと生えている」「サイディングの継ぎ目のコーキングが剥がれている」といったように、明らかな劣化の兆候がある場合には、外壁内部の見えない部分も劣化が進んでいる可能性があります。
内部の劣化も見逃さないように、診断をしてもらうとよいでしょう。
心配な点がある
「以前に雨漏りをしたことがある」「車をぶつけてしまい傷がある」など、気にかかっていることがある場合も、やはり診断がオススメです。
外壁塗装は、補修の絶好のチャンスです。
補修をした後で塗装をすると、見た目も綺麗に仕上がる上、雨漏りなどの不安もなくなります。
塗装の機会に、直すべきところは直してしまうのが得策です。
訪問業者にたびたび声をかけられる
外壁塗装業界では訪問業者も多く、劣化が進んでいる家に声をかけて回っています。
訪問業者がたびたび来るという事は、塗装の劣化が目立っているのかもしれません。
ただし、訪問業者の中には悪徳な業者もいます。
「外壁がはがれていて、すぐに直さないと雨漏りする」といったように不安を煽って、契約を急がせることもあります。
もし不具合箇所を指摘されたら、冷静になってまずは信頼できる業者に診断をしてもらいましょう。
正しい診断をしてもらえば、訪問業者の指摘が正しいかどうかがわかります。
外壁塗装診断の頼み方
塗装工事を依頼する前提で、工事前に診断をしてもらいたい場合には、塗装工事を依頼する予定の業者に診断について相談してください。
診断後に、塗装工事への流れがスムーズになります。
また、外壁の診断に適した資格として、外装劣化診断士、外壁診断士、外壁アドバイザー、というものがあります。
これらの有資格者であれば、診断により長けていると考えられます。
このような資格も、参考にしてみてください。
また、塗装工事業者以外にも、ホームインスペクションという住宅調査を専門とする業者もいます。
基本的に有償ですが、しっかりとした調査をしたい、塗装工事とは関係なく調査だけを行いたいという場合には、こちらの方が良いケースもあります。
「外壁診断」と一言にいっても、有償のものから、塗装業者がサービスで行う無償のものまで、内容は様々です。
どの程度の診断を求めるのか、あらかじめ考えておくと依頼もスムーズにできます。
また依頼する前に、有償か無償か、有償の場合には費用はいくらなのかを必ず確認してください。
塗装業者に診断を依頼する場合は、「診断後は塗装をしなくてはならないのか」「診断結果によっては塗装工事をせず診断のみとすることもできるのか」といったことも、しっかりと確認しましょう。
さらに、診断結果の報告書を出してくれるかどうかもチェックポイントです。
外壁の診断方法
外壁塗装の診断方法には、大きく分けて3つの方法があります。
目視
塗装業者が見積もり前に行う現地調査では、多くの場合は目視で診断を行います。
梯子や双眼鏡などを使い、高所や下から見えにくい場所を確認することもあります。
チョーキング現象の状態を確認するために外壁を手でこする場合や、外壁や塗膜の素材を確認するためにシンナーを使ってふき取ることもあります。
塗装を前提とする場合には、メジャーやレーザー測定器で工事面積を算出するための計測をします。
平均的な広さの2階建ての建物の場合には、調査の所要時間は30分程度です。
写真を撮影して報告をしてもらえると、わかりやすく安心です。
打診
単なる工事前の現地調査ではなく、「外壁診断」をするとなった場合に多く用いられるのが打診調査です。
外壁を打診棒やハンマーなどで叩き、叩いた音の高低によって劣化の状況を診断します。
打診では、見た目では分かりづらい、外壁の浮きや剥がれを見つけることができます。
赤外線
赤外線カメラを用いて、外壁に接触せずに遠くから撮影して劣化を判断します。
赤外線で外壁の表面温度を測定することで、外壁の浮きや剥がれを見つけることができます。
ドローンに赤外線カメラを搭載して、高所の撮影を行う場合もあります。
外壁診断した後の流れ
診断をしてもらった後は、結果を元にすぐに塗装工事をするべきかどうかを判断します。
塗装業者に診断を依頼した場合には、診断結果とともに塗装をする場合の見積書を出されるかもしれません。
もし、すぐには塗装をしない場合や、他の工事業者と相見積もりをとりたい場合には、遠慮なく伝えて構いません。
その際に強引に契約を求める業者は、その後の工事も強引に進めかねないので心配です。
工事について迷っていることや、不安がある場合には、契約をする前にじっくりと相談してみましょう。
誠意をもって対応してもらえる業者なら、安心して工事を任せることができます。
自分でできる外壁セルフチェック
大まかに全体の劣化状態を把握する目的であれば、セルフチェックも可能です。
まずはご自身で、建物の状態を見てみましょう。
当てはまるものがあれば、業者にさらに詳しくチェックしてもらうことをオススメします。
外壁の劣化を表す具体的な症状には、次のようなものがあります。
ひび割れ
幅の狭い、ヘアークラックと呼ばれる細いひび割れは大きな問題にはなりません。
しかし、幅0.5mm以上のひび割れは補修を検討した方がよいでしょう。
色褪せ
毎日見慣れていると気づきにくいですが、外壁全体をあらためて観察してみると色が褪せていることに気が付くかもしれません。
特に濃色の部分で日当たりが良い面は、色褪せが起きやすいです。
色褪せは見た目の問題だけでなく、塗膜の保護能力が低下している兆候でもあるので注意が必要です。
チョーキング
外壁を手で触った時に、チョークの粉のようなものが着く場合は、チョーキング現象が起きています。
少量なら問題ありませんが、塗膜の劣化が進んでいるサインでもあります。
浮き、はがれ
暴風で飛来した物が外壁に当たると、塗装が剥がれる可能性があります。
また、激しい温度変化を繰り返すうちに塗膜が外壁から浮いた状態になることがあります。
このように塗膜が外壁からはがれてしまうと、外壁を守ることができなくなってしまいます。
カビ、コケ
カビやコケが外壁についていると、外壁に水分が長く留まりやすいため傷みやすくなります。
日当たりの悪い場所、風通しの悪い場所ではカビやコケが生えやすいのでチェックしてみましょう。
シーリングの劣化
サイディングの外壁の場合、サイディングの継ぎ目にシーリングが充填されています。
シーリングは劣化すると、ひび割れたり剥がれたり痩せて薄くなってしまいます。
シーリングは水分が外壁内部に入ることを防ぐ役割があるため、劣化してしまうと雨漏りの原因になってしまいます。
外壁塗装の診断は辻塗装にお任せください
塗装をするかどうか迷う場合、外壁の状態に不安がある場合には、外壁診断を利用するのがオススメです。
外壁をくまなくチェックし、メンテナンスが必要かどうか判断してもらうことができます。
これから塗装をしようと思っている方も、診断をしてもらうことで、事前に補修箇所がはっきりわかるので安心です。
塗装業者の中には、営業の一環としてサービスで診断を行っているところもあります。
また、検査の専門業者に依頼することもできますが、有償のことがほとんどです。
診断を依頼する場合には、無償か有償か、結果の報告書を出してもらえるのか、といった点を事前に確認しましょう。
もし、福岡で外壁の事でお悩みなら、私たち辻塗装までご相談ください。
辻塗装は、完全自社施工で適正な塗装をご提供する、地域密着型の塗装専門店です。
お見積もりの際に建物の状態を診断し、工事施工計画書と施工要領書をお渡ししております。
もちろん、お見積もりや診断は無料で承りますので、お気軽にお問い合わせください。