外壁塗装でトラブル発生!手直しはできる?できない?
新築から10年目は、一般的に外壁塗装の目安といわれています。
外壁塗装は、住宅を守る大切なものですので、劣化する前に必ず塗り替えが必要です。
しかし、塗り替え後のトラブルが少なからず発生してしまっているのも事実です。
今回紹介するのは、外壁塗装を終えて気になる箇所がある場合の手直しについてです。
これから外壁塗装を行う予定のある方や、検討中の方にもぜひ参考にしていただきたいと思います。
もしも塗装に不具合があるなどした場合、手直しは行ってもらえるのか?
また、手直しを行ってもらうには、どのように対処すればよいのか?
万が一の備えを知っているだけで、安心して工事を依頼できると思います。
目次
- 外壁塗装の目的と手直しが必要なトラブル
- 一番多いトラブルは色ムラ
- 色ムラができる原因
- 外壁塗装は手直しできる?
- 外壁塗装の手直しを依頼する手順
- 手直しを無くすために注意する5つのポイント
- 手直しの必要ない高品質な外壁塗装は辻塗装にお任せください
外壁塗装の目的と手直しが必要なトラブル
外壁塗装の目的は、第一に家の「保護」、そして「美観」です。
家の外壁は、塗装によりできた塗膜で、雨や風、厳しい暑さや紫外線などから守られています。
しかし、年月が経つにつれて、塗装や塗膜も剥がれ落ちてしまうため、メンテナンスが必要となるのです。
塗料の質や種類によっては多少の違いがありますが、その目安は10年と言われています。
基本的に外壁塗装は、プロの塗装業者へ依頼することになるでしょう。
しかし、完成した外壁を見て「これはちょっと…」と感じるような場合があるかもしれません。
たとえば、色ムラや塗り忘れ、色違い、ヒビや錆び、剥がれなどです。
これらが外壁塗装での、手直しの原因に上げられています。
一番多いトラブルは色ムラ
外壁塗装で、一番多いトラブルが色ムラです。
どう見ても色の違いが分かる、濃薄が極端な場合は手直しの依頼を考えたほうがよいでしょう。
なぜなら、塗膜が均一に塗られていないと、外壁塗装の役割が果たせなくなってしまうからです。
ここで一つご理解いただきたいのは、人の手による塗装は、多少のムラは仕方がないということです。
ただこれは、神経質になりすぎるのもよくないという意味で、「あからさまに塗装の見た目がおかしい」「塗り残しがある」などは完全な施工不良です。
このような施工不良は、放っておけば雨漏りなど、トラブルの原因になる可能性も考えられます。
また、塗装をして数ヶ月後~2、3年ほどで塗装が剥がれてきた場合も、手直しを依頼しなければなりません。
なぜなら、基本的に外壁塗装は、10年前後は剥がれたりしないものだからです。
気になる箇所があれば、まずは工事を依頼した業者に連絡をしてください。
色ムラができる原因
次は、どうして色ムラができるのか説明しましょう。
原因は、いくつか考えられます。
下地の調整不足
塗装をする前に、必ず行わなければならない作業が下地の調整です。
下地に汚れや塗装の剥がれ、突起部などがついたまま、新しい塗料を塗ってしまうと、色ムラや剥がれの原因になります。
外壁の下地には一般的に、モルタルやコンクリート、サイディング、金属、木材などが使用されています。
それぞれの下地には、どんな特徴があるのかを知り、それにあった塗料を選ぶことが必要です。
塗料についての知識不足
現在では、非常に豊富な種類の塗料が販売されています。
そして、塗料と下地には相性があるので、適切な組み合わせをも考えなければなりません。
たとえば、モルタルやコンクリート壁は塗料を吸い込みやすいため、下塗りにシーラーを塗ります。
シーラーを塗ることで、吸い込み防止と次に塗る塗料との密着度を高めることができます。
さらに、その後の工程では下塗り材と中塗り材の相性もあるため、塗料に関しての知識がないと早期の剥がれを起こす原因になってしまいます。
悪徳業者による手抜き工事
これはあってはならないことですが、まれに手抜き工事をする業者が存在します。
外壁塗装の相場よりも安価な費用で工事を請け負った場合、業者側が削られるのは人件費や塗料の質、工事の内容です。
お客様には見えない部分でコストカットし、自分の利益を増やしているのです。
塗料に関しては、業者自らのオリジナル塗料を勧めてくることがあります。
すべての塗料の質が落ちるとは言えませんが、基本的には名前の知られているメーカーの塗料を使用するほうが安心です。
オリジナル塗料を使用する場合は、しっかりと説明を聞いて、万が一の場合はどのような補償があるのかを念入りに調べておくようにしてください。
塗装については、基本は3回塗りです。
下塗りをした後に、中塗り、上塗りを行います。
しかし、なかには中塗りと上塗りを一度で済ませる業者があります。
工期が短く、人件費や材料費も削減できるためです。
「今、キャンペーンを行っている」などと、相場よりかなり安い金額を提示してくる業者がいますが、値段だけで業者を決めるのは大変危険です。
仕上がりを見て「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、相場を知り業者選びは慎重に行ってください。
塗装業者の技術不足
色ムラを起こす原因は、職人の技術不足も関係しています。
経験が浅く知識や技術が不足して、その結果色ムラができてしまうこともあるのです。
塗料についても、メーカーが指示している希釈量や塗布量、乾燥時間をきちんと守られていないと、仕上がりにかなりの差が生じてしまいます。
塗装に関しても、刷毛につける塗料の量で厚みが変わってしみ、乾燥時間が短すぎれば仕上がりにムラができてしまいます。
前述で、下塗りと上塗りの塗料の相性が大切だとお伝えしましたが、中塗りと上塗り塗料の相性や色も確認しておかねばなりません。
中塗りの色が濃い色で、上塗りの色が薄めとなれば仕上がり具合が違ってしまうのです。
さらに、仕上げの塗装をする時には、向きは一定方向で塗るなどの知識と技術も必要です。
天候などにも左右される外壁塗装は、職人の長年の経験と勘が大きく関わっています。
外壁塗装は手直しできる?
このように、外壁塗装におけるトラブルは少なくありません。
ここで気になるのが、「実際に手直しはしてもらえるのか?」ということでしょう。
悪徳業者以外であれば、誰が見ても施工不良だと分かるものは、手直しをしてもらえるはずです。
実際に、以下のような状態であれば、手直しをお願いすることができるでしょう。
- 塗料が下地に吸われてしまい、見た目にかなりのムラがある。
- 塗装後、数ヶ月~2,3年ほどで剥がれや、雨漏りがしている。
- 塗膜が不十分で外壁の保護をきちんとできていない。
- あまりにも美観を損なうほどのレベルの色ムラ。
- 塗り忘れ。
しかし、人の手による塗装は完璧なものではありません。
多少のムラがあっても、きちんと塗装の役割を果たして美観を損なっていなければ、施工不良には当たらないのです。
基本的に、以下のようなケースは、手直し不可と考えておいてください。
- 仕上がりが、イメージしていた色と違う。
- 見る角度や太陽光の当たり具合で変わる、色ムラ。
「仕上がりが思っていた色ではなかった」ということはありがちなトラブルですが、これは業者の落ち度ではないため、手直しすることはできません。
また、角度や反射による見え具合の変化は仕方のないことです。
あくまでも、施工不良と判断される場合のみが手直しの対象となります。
どうしてもイメージと違うから色を塗り替えたい場合は、追加費用を支払えば手直しは可能でしょう。
もしも、気になる箇所が見つかった場合は、まずはできるだけ早く業者に相談するようにしてください。
外壁塗装の手直しを依頼する手順
施工後に気になる箇所が見つかったら、まずは手直しできるのか、できないのかの判断をしてもらわなければなりません。
そこで、どのような状態なのかを伝えるためにも、写真や動画に記録しておいてください。
後々トラブルになっても証拠としても残るため、撮影しておくことをおすすめします。
まずは外壁塗装工事を依頼した業者に連絡
まず連絡すべきなのは、工事を行った塗装業者です。
連絡は、お互いに早ければ早い方がよいでしょう。
もしも手直しする箇所が高所にあるならば、足場が必要になります。
まだ足場がそのままならば、手直しでもすぐに作業にかかれるという利点があります。
業者とトラブルになった時は第三者に相談
業者に相談しても、納得のいく回答がもらえなかった場合は、第三者に相談してみるとよいでしょう。
どう考えても施工不良だと判断できるにも関わらず、手直しをしない悪徳な業者もいます。
このような相手とは、いくら話し合いをしても平行線のままです。
時間をかけるだけ、精神的にも疲れてしまいますね。
あきらめる前に、以下で紹介する窓口に相談してください。
国民生活センター
住宅リフォームに関するトラブルに対応しています。
どんな些細なことでも、相手の業者にも連絡をしてきちんと対応をしてもらえます。
公共財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住まいるダイヤル」
住まいに関する、困った事柄を相談できます。
国土交通大臣より指定を受けた、住宅専門窓口です。
弁護士
最寄りの弁護士会で、弁護士と建築士による無料相談を行っています。
専門家に相談できるため、的確なこたえがもらえるでしょう。
手直しを無くすために注意する5つのポイント
外壁塗装工事は、ある程度高額な費用が発生します。
そのため、慎重に話し合いを進めていかねばなりません。
細かい部分まできちんと打ち合わせを行い、手直しが必要のない状態で納品してもらった方が安心でしょう。
手直しを防ぐポイントは、以下の5つです。
見積もりは必ず数社からとる
外壁塗装を依頼する業者を選ぶ際は、数社から見積もりをとるようにしてください。
数社から見積もりを取ることで、適正な価格を知ることができます。
飛びこみ営業に来る業者には、特に注意が必要です。
他よりも安い金額を提示してきたり、「限定○○だけ」などと謳ったり、契約をとるために上手く話をもってきます。
費用が抑えられると嬉しいですが、工事の内容がダメでは意味がありません。
相場よりもあまりに低い金額ならば、他の業者と違い何かを削っていると考えるほうが安全です。
必ず業者と内容の確認をする
塗装するにあたり、処置や使用する塗料に関して、すべて業者にお任せするのは避けてください。
業者に丸投げでは、業者の都合のいいように工事を進められる可能性があります。
専門的な内容までは分からなくても、外壁塗装の大まかな流れは知っていても損にはなりません。
塗料選び
塗料の種類を選ぶ際も、必ず詳細な説明を聞くようにしてください。
塗料には、一般的に使用されている種類から機能的な塗料まで、実に様々な種類があります。
色々な種類の塗料の特徴を把握できれば、選択の幅が広がる事でしょう。
メンテナンスまでの期間を考慮すれば、高価でもコストパフォーマンスは良いと考えられる塗料もあります。
色選び
「見た目のイメージが違う」などとならないために、色選びも慎重に行ってください。
基本的に、色のサンプルは小さな面積で確認します。
しかし、同じ色を壁全体の大きな面積に塗ると、明るさは薄くなり(明度)、鮮やかになり(彩度)、色合いは(色相)強調されます。
そのため、サンプルとは違って見えてしまうのです。
失敗を防ぐには、サンプルで決めた色から彩度と明度を少し下げた色選びをすれば、外壁に塗装した時にイメージする色に近づけることができるとされています。
また、サンプルは必ず、太陽の下で壁に当てての確認が必要です。
アフターケアと保証書
細かな部分まで説明があれば、安心感と信頼が生まれることでしょう。
それでも、不慮の不具合が起きてしまうことは考えられます。
こういった場合でのアフターケアについて、書面で保証書を作ってくれる業者は安心して依頼できます。
保証書を残す業者なら、手抜きやごまかしなどはしない優良な業者だともいえます。
工事が終わったら、業者と一緒に仕上がりを確認してください。
気になる箇所があっても、施工後すぐならば業者側も対応しやすいです。
また、分かりやすい説明も受けられます。
手直しの必要ない高品質な外壁塗装は辻塗装にお任せください
外壁塗装は住宅を守るために、必要なメンテナンスです。
安心して暮らすために工事を依頼したのに、不具合が見つかったとなれば怒りや不安がつのってしまいますね。
もちろん、業者に落ち度があれば無料で手直ししてもらえますので、不具合を見つけたら素早く施工業者に連絡してください
手直しをしてもらう事も重要ですが、まずトラブルが起こらないようにしておくことも大切です。
そのためには、塗装技術の高い優良業者に施工を依頼するのが一番でしょう。
地域密着の塗装専門業者は、優良業者の可能性が高いので、一度相談だけでもしてみるとよいでしょう。
もし、福岡で外壁塗装の優良業者をお探しなら、私たち辻塗装までご連絡ください。
私たち辻塗装は、福岡市近郊を中心に営業を続ける、地域に根差した塗装業者です。
住宅の外壁塗装だけでなく、学校など地域の施設の塗装も手掛けております。
ご相談やお見積もりは無料で承りますので、お気軽にお問い合わせください。