室内塗装のメリット、デメリット、費用や塗料の種類などを紹介
普段生活する室内の壁は、色やデザイン、雰囲気などで、居心地の良さなどが大きく左右されます。
そのため、室内の壁にもこだわりを持っている方も多いことでしょう。
内壁材には、塗料やクロス、木材、タイルなど、バリエーションがとても豊富にあります。
その中でも室内でよく使われるものが、塗料とクロスです。
室内を、塗装にするか壁紙クロスにするか、迷われる人はとても多いのではないでしょうか。
大量生産されている壁紙クロスは、比較的低価格で購入しやすいため、室内でよく使われています。
一方、塗装は塗料にしか出せない深みや、味わいが出るのが特徴です。
そして、塗り替えや部分補修が簡単にできることから、長年注目を浴び続けています。
ここでは主に、室内塗装のメリットデメリットや、費用や塗料の種類、塗装をする前の注意点などをご紹介します。
そして、塗装と同じように人気の高い壁紙クロスと、比較しながら見ていきましょう。
目次
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- 室内塗装とは
- 室内塗装のメリット
- 室内塗装のデメリット
- 室内塗装と壁紙クロスの費用を比較
- 室内の壁は塗装と壁紙クロス、どっちがいい?
- 一般的な塗料の種類
- 遊べる塗料
- 室内塗装をする前に気を付けておきたいポイント
- 室内塗装も辻塗装にご相談ください
室内塗装とは
室内の壁や天井を、ペンキなどの塗料を使って塗って仕上げることを「室内塗装」と言います。
塗料には、大きく分けて「油性塗料」と「水性塗料」の2種類がありますが、室内塗装でよく使われるのは水性塗料です。水性塗料は、化学物質が少なく臭いを抑えることができる塗料です。
一方、油性塗料は化学物質を多く含むため、臭いがきつく室内塗装にはあまり向きません。
通常は水性塗装の中から、業者と相談しながら、部屋に合う塗料の色や質感などを決めていきます。最近ではDIYで室内塗装をするケースや、マイホームを建てる際に業者と一緒に家族で塗装を楽しむイベントなども増えてきました。
ただ、下処理方法によって仕上がりが大きく変わってくるので、DIYでの塗装はあまりおススメしません。仕上がりを重視したい人は、専門の業者に塗装の依頼をするといいでしょう。
室内塗装のメリット
塗料の種類や色が豊富
塗料の中でも、ペンキは様々な色を混ぜ合わせることができます。
つまり、好みの色を作ることも可能ということです。
塗料の種類によっては、白だけで164色もの色があるとも言われており、自分の家にしかないオリジナルの色を、作り出すことができるでしょう。一方、壁紙クロスも種類は豊富ですが、色やデザインは基本的には決まったものから選んで決めます。
選択肢はたくさんありますが、塗料よりは自由性に欠けるでしょう。
色やデザインにこだわりたい人は、塗料がオススメです。オシャレな質感が出せる
塗装された内壁は、壁紙クロスには出せない重厚さや温かみのある、オシャレな雰囲気に仕上げることができます。
カフェのような雰囲気のある室内塗装や、素材を活かした塗装も可能です。
塗料は自由度が高い為、オリジナルの溢れる家作りができるでしょう。塗り替えや補修が簡単
部屋の雰囲気を変えたいときや、部分的に補修したいときなど、家の状況に合わせて自由に塗り替えが可能です。
周囲の色に合わせて塗装するだけなので、作業も比較的簡単に済みます。一方、壁紙クロスの場合、壁紙全体の貼り換えが必要になってきます。
部分的な傷や汚れの補修だけでも、クロス一面の貼り換え作業になるので、塗料よりも手間や費用がかかってしまうのです。
また、同じ壁紙クロスが生産終了となっているケースもあります。将来的なメンテナンスや費用を考えたときに、室内塗装の方が気軽な場合もあります。
廃材が出ないから環境に優しい
壁紙クロスと違い、使わなくなった紙を処分する必要がありません。
室内塗装の場合、環境に優しいのが魅力的です。室内塗装のデメリット
既存の壁紙クロスを塗装に変える場合時間がかかる
壁紙クロスから、塗装に変えるリフォームとなると、下地から直す必要があります。
塗装の場合、材質に合わせた塗料選びから、現場で色の調合などを行うので、工事期間は半日~4日ほどかかるでしょう。工事費用が高め
室内塗装を業者に依頼した場合、塗料選びや色の調合、職人の手作業で塗る手間がかかるため、工事費用が高くなる傾向があります。
壁紙クロスだと、材料費が安く、貼り付け作業も比較的簡単です。
室内塗装よりも、大量生産されている壁紙クロスの方が、費用は安い場合もあります。臭いが気になる
ほとんどの塗料が、時間の経過と共に臭いは気にならなくなってきます。
しかし、塗り終わった直後は臭いがきつく、気分が悪くなったり、不快に感じたりする場合もあります。気になるときは、臭いが気にならなくなるまで、しっかりと換気をするようにしてください。
汚れやすい
壁紙クロスと比べると、塗装した壁は油や水などの汚れが付きやすい弱点があります。
そのため、全ての場所に塗装が向いているとも言い切れないのが事実です。
汚れが付きやすいキッチンなどは、対応した塗料や壁紙に変えるなど、場所に合ったものを選ぶといいでしょう。室内塗装と壁紙クロスの費用を比較
室内塗装とクロスの張り替えでは、それぞれ費用はどのくらいかかるのでしょうか。
ここでは、塗装費用とクロスの張り替え費用を比較して見ていきます。室内塗装にかかる費用
塗料の種類や業者によって異なりますが、一般的な塗料の場合室内塗装にかかる費用は1,000円/㎡が相場です。
部屋の広さにもよりますが、室内塗装にかかる合計費用は4~15万円になるでしょう。
塗料は安価なものから高価なものまで揃っているので、費用の幅は広いです。室内塗装にかかる費用を、細かく分けると以下の通りになります。
・リビングや廊下などの広い部屋(100㎡程度):10万円前後
・浴室や台所などの狭い空間(50㎡程度):5万~8万円前後
・下地処理(100㎡程度):5~8万円前後塗り替えの場合だと、場所や壁の状況によって費用は変わってきます。
浴室の塗り替えをするときにカビが発生していると、まずはカビ取りからしなければなりません。
このような場合は、業者によっては追加費用などが必要になる場合もあります。他にも、家具の移動や、足場、既存の壁紙の廃材の処分費用など、細かく請求されることがあるので、事前の確認が必要です。
後々追加料金がかからないよう、業者に室内の状況を見てもらった上で、見積もりを出してもらいましょう。壁紙クロスにかかる費用
壁紙クロスは塗料同様、種類や施工面積、場所、業者によって費用が異なります。
一般的な壁紙クロスの費用は、800円~1500円/1㎡が相場です。
大量生産されているものなら比較的安いですが、デザイン性が高く生産が少ないものになると高くなりがちになります。壁紙クロス費用を範囲別に見たときの費用は以下の通りです。
・広い部屋(100㎡程度):8万~15万円前後
・狭い空間(50㎡程度):4万~8万円前後壁紙クロスの場合、施工面積が小さければ小さいほど、施工の難しさから技術が必要になるため、費用が割高になる傾向があります。
その他、廃材費用や下処理費用など、諸経費が別にかかる場合もあるので、業者に詳細を確認しておきましょう。室内の壁は塗装と壁紙クロス、どっちがいい?
では、室内塗装と壁紙クロス、果たしてどちらが良いのでしょうか。
壁紙クロスの場合は、大量生産されている低価格なものを選べば、費用を抑えることができます。
そして、決められたデザインや色から選ぶので選択肢が限られ、細かく配色などを決めるのが苦手な人に向いているでしょう。一方、塗装の場合は、壁紙クロスと比べると、費用面が高くなる場合もあります。
しかし、色やデザインなど、一から選ぶことができるので、オシャレで質の高い、オンリーワンの家作りができます。
塗り替えや部分的な修理なども簡単にでき、将来的な費用を抑えることもできるので、メリットは多くあります。必ずしもどちらが優れているとは言いきれませんが、どちらにも良い面と悪い面はあります。
内壁に塗装するか壁紙にするかは、自分の目的や場所に合ったものを選ぶと良いでしょう。
たとえば、汚れが付きやすい場所には壁紙クロスが向いている場合もあります。また、将来的に内壁の修理のしやすさを重視したい場合は、塗装にしてもいいでしょう。
とことん部屋のデザインにこだわりたい人も、塗装はオススメです。このように、目的や場所、自分が何を優先したいかによって、内壁に何を採用した方がいいのか変わってきます。
家族や、専門業者と話し合い、自分に合ったものを選びましょう。一般的な塗料の種類
塗料の種類は、安価なものから高性能なものまで様々あります。
ここでは、室内で使用できる、代表的な塗料の種類を見ていきましょう。水性塗料
水性塗料は、室内塗装において一般的な塗料です。
価格も安く、色も豊富にあります。塗装をしたあと、塗料から水が蒸発することで、色がつく仕組みになっています。
臭いも少なく、身体への影響もないことから、安全性の高い塗料と言われています。
冬場は塗料の乾きが遅いのが弱点です。油性塗料
油性塗料は、内装全体に使われることは少ないです。
とは言え、密着性に優れ、耐久性が高いことから、汚れが付きやすいキッチンなどに使用されることがあります。油性塗料は、シンナーのような臭いで、健康被害が出る場合があるので、業者から勧められることが少なくなってきました。
時間が経つと、臭いは自然に消えるので、塗料が乾くまでは別のところで過ごすなどの工夫をすると良いでしょう。漆喰
漆喰などの塗り壁も、塗料の一種と考えることができます。
漆喰は、独特な塗目が特徴で、高級感のある仕上がりになることで人気です。
天然素材の塗料で、防カビ、抗菌、消臭、調湿などの性能にも優れています。そして他の塗料と比べて、耐久性が非常に高いです。
丁寧な環境で扱えば、100年以上もの寿命になると言われています。珪藻土
こちらも天然素材の塗り壁で、耐火性、断熱性、調湿性に優れます。
自動的に温度や湿度を調節してくれる優れものです。遊べる塗料
最近では一般的な塗料のほかに、家族で楽しめる塗料も人気が高く、よく使われるようになってきました。
子育てを思う存分楽しみたい方、自分の趣味などで取り入れたい方におススメな塗料をご紹介します。黒板塗料
黒板塗料はその名の通り、壁に塗るだけで塗装した部分が黒板になる塗料です。
黒板に気兼ねなく落書きができるので、小さいお子さんのいるご家庭に向いているでしょう。
最近の黒板塗料は色のバリエーションも増え、部屋に合った色に合わせることも可能です。マグネット塗料
マグネット塗料は、壁や家具などに塗るとマグネットがくっつく塗料です。
壁を傷つけずに、カレンダーや、学校行事のプリントを貼ることもできます。
また、フック付きのマグネットをくっつけて、服やカバンなどを引っ掛けることもできる優れた塗料です。スケッチペイント
スケッチペイントは、塗装した部分がホワイトボードのような壁になります。
塗った部分に、絵を描いたり、親子で一緒に勉強をしたりするのもいいでしょう。
塗料の色は透明なので、既存の壁の色や素材をそのまま活かすことができます。室内塗装をする前に気を付けておきたいポイント
刺激の少ない塗料を選ぶ
室内塗装には、基本的に刺激の少ない水性の塗料を使用するので、安全面も考慮されています。
油性の塗料は、室内塗装での出番は少ないですが、耐久性の高さから、場所によって使うこともあります。
油性塗料だと臭いがきつく、乾燥するときに体調不良になる場合もあるので、塗料選びは慎重にしましょう。
塗料の健康に対する安全面などは、事前に確認をしておくことをオススメします。実績の多い信頼のある業者に依頼する
塗装では、職人の技術面も重要になってきます。
下地に直接塗装するので、下地の状態も重要になってきます。
下処理を丁寧に行わないと、塗料は長持ちしません。また、下地材によっては、塗料と合わないこともあります。
そのため、室内塗装に詳しい実績の多い業者に依頼するといいでしょう。室内塗装も辻塗装にご相談ください
室内塗装に使う塗料は、種類や色が豊富にある分、どこまでもこだわりを追求することができます。
そして、壁紙クロスと比べると、比較的簡単に塗り替えや部分的な補修ができるのも、メリットと言えるでしょう。メリットの多い室内塗装ですが、職人の手間がかかることから、少し施工費用が高くなる傾向にあります。
とは言え、技術力の低い業者に施工を依頼すると、満足のできる室内塗装は実現できない可能性が高くなるので注意してください。もし、室内の壁を塗装で仕上げたいというのなら、私たち辻塗装にお任せください。
私たちは完全自社施工にて塗装工事を承りますので、確かな技術力で納得のいく仕上がりを実現できます。
国家資格を持つ技術力の高い職人がご対応しますので、安心してお問合せください。